革命的?三味線撥「バサラ」バチを開発した話
さてみなさんこんにちは
先日からシンプルな木製撥を作っている左大文字さんですが、なななんと!そこから発展して、ちょっとおもしろい三味線バチを開発してしまいました。
三味線のバチというのは、ある意味もう完成されたもので、大小や厚みなど多少のバリエーションはありますが、それほど形状が大きく異なるものではありません。
そういう意味では、三味線やバチというのは、ある一定の「伝統文化」に即した形におさまっている、とも言えます。
しかし、今回は、その伝統文化にちょっとした波風を起こしそうな、そんな形状のバチが出来上がったわけで。
「伝統文化に角が立つ」
というキャッチフレーズでお届けするので、戦国時代に琉球経由で入ってきた三味線の原点に立ち返って、傾(かぶ)いて候、その名も
バサラ撥(ばち)
という愛称にした次第です。
バサラ、というのは、「伝統や権威に対して、ロックな姿勢」という意味です。もともと三味線は旧来の音楽に対してのロックな運動として発展したので、撥がちょっとくらいロックでもいいじゃないか、という気持ちで名付けました。
もともとのバサラの意味は「金剛石、ダイヤモンド」です。ダイヤの硬さで常識を打ち破る、というニュアンスだそうです。
戦国BASARAなんてのもありましたね。
ベースとなっているのは普通の形状の撥なのですが、角張ったマホガニーの木片がくっついています。
これが紫檀や紅木でできていると、ちょっとかっちょいいのですが、それはまた別のお話。今回はマホガニーです。
この木片、多面的に角張っています。
これをこの位置に取り付けることで、ちょうど撥にかかる親指を「支える」「ひっかかる」形になり、ふんばりがききます。
角が立っている、ので、ロックな演奏が可能になるというしくみ。
多面体に削っているのは、裏側が演奏時に邪魔にならないようにです。
実際の演奏感などは動画もありますのでご参照ください。
(革命的?!新型三味線撥「バサラ撥(バチ)」登場!)
今、まだ演奏の練習中ですが、かなりトリッキーな動きが可能です。親指がすべらないので、指をかける本数が少なくても安定するし、新しい演奏方法が開発できるかもしれません。
また続報をアップしますので、お楽しみに!
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