見出し画像

【”シン・サンシン”プロジェクト06】いよいよ世界楽器への道がスタート!

 三線の話なのに、タイトル画像が「ギター」ってのはどうなの?と思われるかもしれませんが、究極的にはワタクシ左大文字が目指しているのは「三線や三味線をまるでギターのように世界楽器にすること」でもあります。

 本来はスペインの地方からスタートしたこのギターという楽器、いつのまにか世界を席巻してもはや誰も「民俗楽器」だなんて思いません。

 けれど、三線や三味線はまだまだアジアの民俗楽器なわけで。

 そのでっかいハードルを乗り越えよう!乗り越えたい!というのが「シン・サンシン」プロジェクトなのですから、夢はでっかくいきましょう。


 さて、いよいよ、世界楽器としての三線を意識してゆくわけですが、どうせ和楽器・邦楽器の世界はジリ貧なので、あまり伝統やこれまでの流れを気にせずに、我らが左大文字流も再スタートしたいと思っています。

 bloggerの左大文字流ブログなどにも少し書いたのですが、沖縄音楽やいわゆる沖縄三線も、ブームが過ぎれば単なるタンスの肥やしになっている、という本州人も多いことと思います。それは残念なことではありますが、気持ちはわからなくもありません。

 私ももう30年近く三味線かいわいで過ごしてきて、三線で言えば「島唄」と「涙そうそう」と、せいぜい「安里屋ユンタ」が弾けるようになれば、たいていの人は満足してしまうというものであることを知っております。(もちろん、沖縄にゆかりがある人は別よ)

 そんな中で、レパートリーを増やしてほしい!楽曲を供給したい!と思っても、この30年で「涙そうそう」の後に新たに増えたのはAUのCM曲「海の声」くらい(爆笑)

 まるで沖縄音楽をディスっているように聞こえるかもしれませんが、そうではなくて、やっぱり一過性の流行と供給ソフトの関係で言えば、限界があるんですね。

 ツィターという楽器があるのですが、あれで弾ける曲って「第三の男」しかないんです(さらに爆笑)

 それくらいヒット曲と楽器の関係って、バカにはできないということ。


〜〜〜〜〜〜〜〜


 それと、三線ブームもいったん収束したのであれば、逆に言えば、ヒダリダイモンジさんくらいは、好きなようにこの楽器と向き合ってみよう、と思うようになりました。三線や三味線の専門家は、ほかに素晴らしい演奏者やら指導者が山ほどいるわけなので、わたくしは、わたくしらしいことを突き詰めてみよう、と思い始めたわけですね。

 というわけで、今回からは楽譜の表記を元来の左大文字流に戻します。


 実は、三線・三味線のコード弾きは、当初はオリジナルの表記でその構成を書き記していました。ところが、2007年にコード弾きの方法を公開すると「工工四でコード表を見たい!」という希望が増えまして、そこで全部工工四に移植して書き換えたのです。

 それが、

のテキストと、「練習帳」シリーズの追加編でした。

 ↑のテキストでは、三味線のほうを除外して沖縄三線に特化してまとめてあるので、どうしても工工四表記になるわけです。

 けれど、旧来のテキストも実は廃盤にはしておらず、メール経由で希望なさる方にはちゃんと配布を続けています。こちらは主に「三味線」向け、ということになります。


 さて、「シン・サンシン」プロジェクトでは、この工工四表記をやめようと思っています。どっかーん!と大爆発が起きるくらいのすごいことを言っています。

 三線なのに、工工四表記をやめてしまったら、いったいどうすればいいのか?楽曲の表現がちゃんとできるのか?楽譜として成立するのか?

という疑問がいっぱいわいてくると思いますが、そもそも、当方では

「コード弾き」

しかしないので、コードの表記については一切問題がありません。それどころか、工工四表記では説明しきれなかった、細かい部分までちゃんと表現できるようになるので、実は便利だったりするのです。 

 そこで、次回からはこの新しい、というか実は原点となるシステムを使いながら、三線を自在に弾く方法について、ちゃんとレクチャーをすすめていこうと思います。

 名づけて「シン・サンシン”SCS”」!!

 SCSとは [Sanshin Chords System]の略

ですね。

 つまり、次回からは楽器にSCSでのフレット、音階をインストールして、なおかつSCSの譜面で弾く、ということを始めようと思っています。

 ちゃんと、SCSでのコード表もいずれ整備しますので、お楽しみに。


*SCSのコード表と工工四版のコード表は互換性があります。なので、「実践レッスン」シリーズのテキストをお持ちの方や、ASOVIVAさんの書籍をお持ちの方でもおなじことができるようになっています。ご安心くださいね。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?