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そんな奴じゃなかったはず。そう思ったのだ。

ものすごい期待してた。そうでもなかった。

音楽は良かった。
そらそうだ。タイトルからしてナンバーガール、良くないと名折れですね。
役者さんも皆良かった。
柳楽優弥さんは「楽しければええねん」とウルフルズスタイルのセリフ位しかしゃべらないのだけれど、それはもう目に圧力、危ない感じがよく出ていて非常に良かった。

青い衝動とか白い暴動とか言うけど、そんなもんでなく、狂気を孕んだ若者の暴走でした。色でいうと赤かな。
柳楽優弥演じる主人公ははっきり言ってもう頭がおかしい。最初のシーンから本当におかしいので違和感がない。
問題は菅田将暉くん演じる北原。
主人公というエクスカリバーを手に入れたからと言って、あそこまで暴走できるかというと疑問を感じる。
元々気弱なキャラで虚勢を張っているが、ビビリだ。
長いものにはしっかり巻かれて、保身が一番大事なはずの彼の暴走には違和感を感じた。
ビビリゆえ抑圧されたものがあって、それが弾けたという見方もあるかもしれないが、ツレの喧嘩にポーズだけでも参加できないビビリのカスにあそこまでの事が出来るわけがない。
と感じた。
若手随一の菅田将暉(彼のベストバウトはピンクとグレーだと思います。)、オーダーに応えた結果としての演技はバッチリなのだろうけど、やっぱりその違和感は最後まで拭えませんでした。
それ位のことやっちゃってるよ。って。

もちろんつまらなくはないし、ムラジュンの息子さんのスケート姿とか、主人公が以外とピッカピカのヴァンズ履いてたりとか、美意識的なものは感じられます。
ただもう一回は見ないかな。

あと最後に、SNS描写絶対いらないだよ!とだけ言っておきたい。
#映画

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