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土木3DCAD

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土木3D-CADの基礎知識とCIM(地形モデリング編)

土木地形の3次元CADで扱う要素(データ)の基本は、「3D線」と「3D三角形面」の2種類です。 つまり、これはAutoCADやCivil 3D等の3次元CADソフトで言うところの、「3Dポリライン」と「3Dサーフェイス」というものになります。 土木の3Dモデリングは軽さ重視で・・・ 地形の3Dモデリングでは、ソリッドは基本使いません。(と思います。) ソリッドは中身の詰まった立体の要素になりますが、なぜかと言うと、建築系や機械系の3DCADとは違って土木系の場合にはそれ

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中山間地域土地改良CAD(3Dモデリング)の手順

基準線に平行ではなく水平(レベル)の小段を配置できますか?

技術レポート(SEのつぶやき) 法面の小段が基準線(法尻を示す3Dポリライン)に平行か?レベルに対して水平か?これは、土木3Dモデリングにとって大きな問題です。当社のソフトでは、水平小段の自動作成もできます。 一般的な道路の法面は、国土交通省が定める前者(基準線に平行な小段)とて設計されるわけですから、そのモデリングさえできれば良いわけです。けれどもそれだと、そうして開発された3Dソフトでは後者の「レベルに水平な小段」に対応した法面モデリングというのが開発不可能です。一か

CIMとExcelの相性と可能性を探る

当社では長年、土木CADとExcelソフトの相性に注目をしてきました。 CAD(つまり、アナログなデータを扱うソフト)とExcel(つまり、デジタルデータの集まり)との連携です。 例えば、機械CADや建築CADの(人工物が対象の)場合ですと、図面の中に色々な各種寸法などは入れやすいですし、土木CADの場合でも、橋梁や道路といった人工の構造物では図面に寸法等の数値を入れることは容易に出来るわけですが、、 地形など自然物を扱う場面の多い土木CADの場合では、それに関わるデジタ

CIM(土木CAD3次元化)普及のカギとは何か?

土木系SEの考察(技術レポート) そもそも、3次元CADと言うものはコンピュータソフトの中でも一番その操作が複雑で難しいものの一つだと思います。機械や建築など人工物を扱う場合ならまだしも、土木の世界では設計者は現況地形などの自然物の複雑な3次元形状と対峙をしなければなりませんから、その難しさは言うのはなお更です。 これまで、2次元の図面と格闘してきた土木設計者にとりまして、その複雑怪奇とも思える3次元CADの操作をまず習得しなければならない、というのがCIM化への最大のハ