予備試験 刑法 平成30年


平成30年予備試験刑法の答案を手書きで書いてみました。PDFで添付しています。合格答案にはなり得るかもしれませんが、立派な答案ではないと思います。

 再現答案や予備校の作成した答案を見てみると、銀行預金を引き出した行為に詐欺罪が成立すると書いているものが散見されます。しかし、誤振込みでもない甲名義の預金の甲による引出しが、銀行に対する詐欺罪を構成するとは考えにくいでしょう。理論的には、重要事項性を偽ったということはできないはずです。

 また、現金の抜き取りに共謀の射程の問題がありますが、共謀と錯誤の問題は生じないのではないでしょうか。
共犯の解消の問題を書いていないのは痛いところかと思いますが、私の考えでは解消の問題に進む前に意思連絡の部分で切れると思いましたが、どうなのでしょう。


 以上に挙げた点以外にも、色々と不足している点があります。答案をロースクールの試験以外で全く書いてこなかったので、これからは流石に答案作成練習をしようと思います。当たり前と言えば当たり前ですが、知識や理解力とは別に、書く力は書く練習によって鍛える必要があります。
 予備試験は1科目約70分なので、司法試験本試験よりは自主答案作成に取り組みやすいです。


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