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2022年に掲載された短歌の紹介(日経歌壇、短歌ください、現代歌人協会主催の全国短歌大会)

(写真は、高知県香南市にある手結港可動橋(ていこうかどうきょう)1日に8時間だけ橋が降りて渡れるようになる。)

今回は、俺が短歌を始めた2022年に掲載された短歌を紹介したい。ペンネームは、石井啄也だ。

まずは、日本経済新聞の日経歌壇(穂村弘選)に掲載された4作品だ❗

早口で言ってることは分からないでも癒される不思議な人よ

2022年7月23日(土)の日本経済新聞の日経歌壇(穂村弘選)

落城の危機に瀕した三番のレジに向かって走る店長

2022年8月20日(土)の日本経済新聞の日経歌壇(穂村弘選)

「君の目はワオキツネザルみたいだね」急上昇ワード ワオキツネザル
 
選者の評「「ワオキツネザル」の繰り返しが、韻律の心地良さを生み出している。」

2022年9月24日(土)の日本経済新聞の日経歌壇(穂村弘選)

「無意味だと言われる事をする会」が結成直後に解散をした
 
選者の評「えっ、と驚いて、それから、なるほど、と納得。」

2022年10月22日(土)の日本経済新聞の日経歌壇(穂村弘選)

この短歌は、もしも「無意味だと言われる事をする会」というのが、結成されたとしてどんな事をするのが一番無意味かなあ、と想像した時に結成してすぐに解散する事じゃないか、という想像短歌である。

次は、本とコミックの情報マガジン『ダ・ヴィンチ』の「短歌ください」という短歌の投稿コーナーに掲載された短歌だ❗「給食」というお題だった。

欠席の時に届けてくれたパンが走馬灯に一瞬写る
 
選者の評「あ、あの時の「パン」だ、と〈私〉にはわかるのだろう。「一瞬」の、でも人生で特別な「パン」。

『ダ・ヴィンチ』(株式会社KADOKAWA)2022年11月号の「短歌ください」(穂村弘選)

次に、現代歌人協会主催の第51回全国短歌大会で佳作となった作品だ。この短歌は10人中3人の選者(大松達知、外塚喬、横山未来子)が佳作として選んでくれた。

僕は今カメラを持っていないから心を込めてまばたきをする

第51回全国短歌大会選歌集(現代歌人協会)

掲載してくれた選者の方々に心から感謝したい。

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