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縁だけでここまで来たんです(笑)”ビューティーイズパワー”で人を惹きつけるスポーツトレーナーと『人の縁』


ー下妻のスポーツクラブといえば…?


───
木瀬さん、よろしくお願いします!

よろしくお願いします。


─── 木瀬さんは『下妻スポーツクラブ』でお馴染みの株式会社下妻スポーツの代表取締役でいらっしゃるんですよね。

そうです!父の代から始めた会社ですね。

─── 今回お伺いしている『ダンデライオンフィットネス』は、下妻スポーツさんの二店舗目ということですね!

ダンデライオンフィットネスのロゴはライオンじゃなくてタンポポです!


もともと多店舗展開はずっと考えていたんですけど、イオンさんから「やりませんか?」とお声がけ頂いて、よしやるか!って動き出しました。

─── コロナ流行の影響でうちも厳しかったのですが、もし大手のジムがここに入ったら…と考えると選択肢は無かったです(笑)

スポーツジムやスイミングスクールもお休みしているところが多かった記憶があります。

そうですね。うちもお休みしてた時期もありましたし、その頃は会員さんも4割減っていました。

─── 4割ってほぼ半分じゃないですか…

スイミングスクールを再開しても水道代や人件費はお客さんの人数に関わらず同じだけかかりますし、大変でした。

─── 『プールの水の量は半分で!』!とかはできないですもんね…

そうなんですよ。でもお陰様で利用者さんも少しずつ戻ってきて頂いていますし、ダンデライオンを利用頂くお客様も増えてきています。

─── 新しくオープンしたダンデライオンフィットネスの、アピールポイントを教えて頂けますか?

イチ押しはウェイトマシンです。
全国のジムと比較しても負けないくらいグレードが高いものを揃えていますし、種類も豊富で他にはないラインナップになっていると思います!

あと、営業時間中はスタッフが常駐してることですね。

ところせましと並ぶウェイトマシン

─── 普通のジムって常駐してないんですか?

最近よく見かける24時間営業のジムは、常駐してないところがほとんどです。『スタッフタイム』とか呼びますが、スタッフがいる時間が決まってますね。

─── スタッフさんいないと不安かも…

慣れてる人はあまり必要性を感じないかもしれないですが、防犯面でいえば女性の方にはスタッフが常駐していたほうが安心して使って頂けると思います!

初心者の方にも、間違ったトレーニングをしないメリットがありますね。効果が実感できない、そもそもどうやったらいいのか分からない。そんな人ほどスタッフがいると長く続けてもらえるのかな。

─── なるほど…マシンの使い方もさっぱり分からない私のような人には嬉しいです!(笑)


ー「中学二年生までは肉屋でしたから」

─── 木瀬さんご自身もスタッフ・トレーナーとしてジムにいらっしゃるんですよね。

いますよ!まだまだ現役です!(笑)

─── 以前からトレーナーをされていたんですか?

そうですね。高校卒業して下妻に帰ってくるまでずっと携わってました。

─── じゃあもう子供のころから下妻スポーツクラブを継ぐつもりだったんですね!

いや、そんなことないですよ。そもそも中学二年生までは肉屋でしたから。

─── に、肉屋…?

下妻スポーツクラブは1986年創業なんですけど、それまでうちの家業は肉屋だったんですよ。

─── ええっ!あまりにもジャンルが違いすぎませんか…?(笑)
僕もそう思います(笑)
当時は「これからはスイミングスクールが熱い!」みたいな時代だったようです。

「これあるジムはなかなかないですよ~」


─── いやいや、そうだとしても実際にスイミングスクールを作ってしまうとは…(笑)

どうやって資金を集めたのかも不思議でしょうがないです(笑)
ちなみに父は今でもバスの運転手をやってます。

───
バスの運転手!子供のころに乗せてもらった人も多そうですね!
それにしても、いきなり肉屋からスイミングスクールだなんて驚いちゃいますね。

中学生のころは肉屋をつぐつもりだったから、どうしたもんかなと(笑)
でも中学高校とずっとスポーツをやってたし、勉強好きじゃないし、肉屋よりいいかなと思ってました。

─── 木瀬さんが運動好きでよかった…(笑)

ー人の縁だけでここまで来たんです(笑)


そんなきっかけもあってスポーツ系の専門に進んだんですけどやめちゃって。このままじゃヤバいなと思ってたんです。
でも家でいきなり働くのもおもしろくないなと。先が見えてる感じがするというか。

─── 外の世界も見てみたい!って気持ちがあったんですね。

その時にアルバイトで入ったのが、レガシースポーツクラブってところでした。
普通、実家でスイミングスクールやってる人なんて採用したくないじゃないですか、やめるかもだし(笑)

───
たしかに積極的にはとらなそうですね。

でも、その時の支配人さんが僕のことを気に入ってくれて、アルバイトで4年くらい働かせてもらったんです。

─── (木瀬さんから溢れ出るエネルギーを魅力に感じて気に入ってくれたんだろうなあ~!)

4年経って、そこがダイエーレジャーランドって大きいところに吸収されたんですけど、今度はそこの正社員の方に気に入ってもらって…社員になるか?って。

それで24歳くらいのときに正社員になれたんです。

”筋トレ好きが見たら大喜びする”マシン。なんじゃそりゃ…


───
バイトのときもそうでしたけど、木瀬さんを気にかけたくなる何かが出ているとしか…(笑)

そうなんですね(笑)しかもまだこれだけじゃ終わらなくて…
吸収した会社は全国展開していたので、勤務先を千葉・神奈川とか転々としていたんです。それで最終的に福岡で店長をやることになったんですけど、3~4年外に出て家に戻るつもりが、もうその時には10年くらい働いてたし、もういいかなって気持ちもあったんですよね。
だから福岡でちょっと店長やったら家に戻るくらいの考えでいたんです。けど…

───
戻れなくなる理由が…?

───それが、福岡が楽しくて楽しくて(笑)
人もいいし、ご飯もお酒も美味しいし、長居しちゃったんですよね。

───
そういうことか~(笑) それは抗えないですね(笑)

しかも、福岡行ってすぐに、会社が今度はコナミスポーツに吸収されたんですよ。

当時の業界ナンバーワン企業だったので、みんなコナミに追いつけ追い越せでやってたのに期せずしてコナミスポーツの店長になっちゃって。

───
嬉しい半面、少し拍子抜けしそうですね。

吸収されてから今までのポジションから降格させられる人が多かったんだけど、九州支社の支社長にかわいがってもらえて…そのまま店長やらせてもらえたんですよ。

人の縁だけでここまできたんです(笑)

───
ここまで続くと、偶然とは違う何かを感じますね…!
木瀬さんは積極的にコミュニケーションを取ったりしていたんですか?

お酒も好きで飲み会でコミュニケーションを取ったりはしてたけど、それくらいですよ。だから本当に「これだ!」っていう理由は分からないんですよね。

───
こうして話していて感じる木瀬さんの雰囲気や熱意が、無意識に人を魅了しているのかも…!?

ストレッチエリアも!イメージカラーのオレンジでかっこいい~!!


ー「帰ってこないほうがいい」って


─── 福岡は楽しくて仕事も順調だったと思いますが、下妻に戻ってくるきっかけが何かあったのでしょうか?

もともと家を継ぐつもりで働き始めたのに、戻らないっていうのには違和感がありましたね。
あとはお袋から「帰ってこないほうがいいよ」って言われたのも引っかかってたんです。

───
帰ってこないほうがいい、ですか?なんでだろう…?

要するに経営が厳しかったんです。僕は大手で店長もやれてたし、潰れるかもしれないところにわざわざ戻ってこなくていい、そういう意味でした。

─── そういうことか…なんだか切なくなっちゃいます。

実際に経営状況を見せてもらったりしたんですけど、当時はもう当たり前になってたパソコンなんて誰も使ってなかったし、開業した当初に三年だけついてもらってた経営コンサルさんから得た知識だけで回してたんです。
だからみんな漠然と「なんか経営が厳しいんだな」くらいのことしか分かって無かったんだと思います。

───
経営のプロがいるわけじゃないからこそ、気付いた時には…って感じだったのかもしれないですね。

───正直、 そりゃ潰れるよなって感じでした。
ちょうどその頃、勤めてた会社でもいろいろあったんです(笑)
いいタイミングかなと思って戻ってきました。

─── いろんな巡り合わせがあったんですね。

本当にどうなってたか分からないですね。福岡は楽しかったですし、下妻帰ってきて「なんもねえ!」って少しショックを受けました(笑)

───
福岡と比較しちゃうとそれは…(笑)

使えるもんなら使ってみろ!だそうです(笑)


良くも悪くも変わんないな~って感じでした。
こうして下妻に戻って来たわけですし、下妻の皆さんに健康でいてほしいと思っています。
そのお手伝いをするのがうちの役目ですし、健康でいるための最後の関所だと思って来ていただけたら嬉しいです(笑)

───
関所!(笑) 自分で健康管理するのって難しいですよね。私も頼ったほうがいいのかも…(笑)

僕は好きなものを食べてお酒も飲んで、楽しく過ごしたいと思ってるから、そのためには健康じゃないとって気持ちがあります。

あとは女性には綺麗でいてほしいですし、男性にもかっこよくいてほしいです。

ダンデライオンでは『ビューティーイズパワー』をコンセプトにしているんですが、まさに「美は力なり」だと思っています。

本当はビューティーイズパワーって店名にしたいくらいですよ(笑)

───
木瀬さんやスタッフさんを見てると、本当にかっこいいです!


ダンデライオンフィットネスの名前の通り、タンポポみたいに根をしっかりと張って健康で美しく咲いてほしいと思います。それで下妻が元気になったら面白いじゃないですか。
いつでもお待ちしてます!(笑)

───
運動しないとな…と思っている人は、まずは木瀬さんに相談してみてほしいですね(笑)
それだけでも元気になりそう…!

木瀬さん、ありがとうございました!


取材執筆・写真:宮澤優輝
 編集:纐纈翼
取材月:2022.10


〇ダンデライオンフィットネス
〒304-0033 茨城県下妻市堀篭972−1 イオンモール下妻店 イオンモール下妻内
0296-45-5430
HP:https://www.dandelions-fitness.jp/



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