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P/PCバランス

今日は、P/PCバランスについての話をしようと思います。
書籍「7つの習慣」に書かれている事です。

あるところにガチョウを飼っている農夫がいた。
ありがたいことにガチョウは毎日卵を産み、それを農夫も楽しみにしていた。ある日、ガチョウの産んだ卵を回収しようとして、農夫はキラリと輝く卵を見つけた。
驚いたことに黄金の卵だ。最初、農夫はだれかのイタズラかと考えた。だけど、そうでもなさそうだ。その証拠に次の日も、その次の日もガチョウは黄金の卵を産み続けた。こうして農夫は大金持ちになった。
すると、しだいに農夫はせっかちになっていった。1日に1個しか産まれない黄金の卵がどうしても待ちきれない。とうとうガチョウを殺して、一気にお腹の中の卵を手に入れようとした。でも、ガチョウのお腹を割いてみると、、、中は空っぽ。こうして農夫は黄金の卵を手に入れる手段すら失ってしまった。

PPCバランスがだいじ

PとPCは、
Pは Performance(目標達成)、PCとは Performance Capability(目標達成能力)のことです。
結局、今の稼ぎに固執して、稼ぐ力に目がいかないんです。
良く「販管費を削ろう」なんて言いますが、再生屋の僕としては、販管費削るなんてとんでもない話です。
当然、再生企業なんて、稼ぐ力が圧倒的に足りていません。その状態でさらに販管費を削れば(もちろん無駄とかありますがそれでも)、人(稼ぐ力)が離れます。ものを手放す事になります。メンテナンスをただでさえ追いついていないのに削るとどうなるでしょう?
掃除費用が月額6万円だった。年間72万円削れます。
しかし、再生企業では、なぜか取締役が毎日30分かけて掃除するようになります。月額6万円より高くないですか?

とにかくPCを大事に

僕はいつも言います。PCを大事にしましょう。
PCが無いからPが足りていない。と。
だからいつも、再生状態の企業には、「資金繰りを見ながらさらに販管費を上げましょう。そして売上を増やしましょう」と言います。
販管費削減は確かにいいと思います。覚悟が決まっていないヌルヌルな経営者を銀行が吊し上げるのにはすごく効果的なことがあります。
ただ、ほとんどの場合、延命や、借り入れのためのものとしては有効だけど、その後の稼ぐ力がだいぶ落ちてしまうことがあります。

大事な事。アドバイザーって

多くの中小企業の場合、アドバイザーは税理士であることが多いと思います。また、経営者仲間だと思います。
ただ、これは著名人のyoutubeでも色々仰ってますが、
税理士は文系です。
簿記論・財務諸表論・法人税等。受験科目をしっかり見て下さい。
完全に文系です。
そして、商売をしたことはありません。
最もDXが進んでいないのは士業です。異常なほど、紙と手書きにまみれています。専属領域なので、原価計算も全然出来ていません。月5000円で決算込みの税理士が聡明で、月5万円で数字の読めない税理士もいます。ものすごい領域です。
その人に、原価率や、お金が会社に残る方法、計算などを聞いても、本当に意味がない人だらけです。たまにいますが、その人は診断士や公認会計士とのダブルライセンスの人が多いです。
しかし、「税理士に数字を聞いたけど答えてもらえん」が僕のお客様にはすごく多いです。
そして経営者仲間
これもまた結構厳しいです。
よく考えてみると、その経営者仲間の中で、「自分で創業した人」の割合はどれくらいでしょうか?
ゼロイチで頑張った人はどれくらいでしょうか?
今まさにコロナの機会を得て業績を伸ばしている人はどれくらいでしょうか?
あなたの業界の理解がある人はいったいどれくらいいるでしょうか?
昨日僕は、ペット用品の売上獲得の顧問契約をいただきました。
「僕はあなたの業界は分からんけど、物を売るであればご協力出来ますよ。業界のトップ面談のセッティングなどは期待できませんよ」と伝え、契約しました。
50業種以上・色々な業界の相談にのりまくっている当社でさえ、そんなもんです。
そして、儲かっていない経営者は、会社の外で
儲かっている経営者は会社の中で雄弁です。
手軽に色々な情報を聞ける経営者や専門家が居たら、いつまでも抽象的な根性論ではなくて、「具体、どうしたらいいですか?」と聞いてみましょう。その時にまだ抽象度の高い回答しか返ってこなかったら、その人に聞くべきことはそこではないのかもしれませんね。
相談相手に、税理士・経営者仲間。
そのあたりを考えるのはあまりおすすめではありません。

誰に聞けばいいか

では誰に、P/PCバランスを養い、強い会社を作るための方策を聞けばいいのか?
「読書」です
経営者仲間や税理士さんと違って、少なくとも、
1.書籍になっているくらいわかりみが深い
2.めちゃ安い
3.手に入りやすい
4.選べる

1から順番に少しだけ説明
1.わかりみが深い・・・周りの経営者の中で、自分に都合よいジャンルで書籍を出している人はどれくらいいるでしょう?まあ僕もいないですし大体いませんよね。また、素人が書籍を出して「アマゾン1位」みたいなものをやっても、まあ・・・(笑
なので少なくとも言える事は、近くの経営者よりも圧倒的に優れた、世に知れた経営者の話は、本に書いてあります。
2.そしてその本はめちゃ安いです。1000円とか2000円とかです。よくわからん近くの経営者に「アドバイスして」と頼んだら、素人に月5万かかるわけです。まあ、暇つぶしにはいいですが・・・
3.手に入りやすいです。自分の好きなジャンル、好きなテーマで話をすることが出来ます。
4.本は毎日700冊出版しているそうです。その中にはあなたの悩みに完全に答えてくれる本があります。

まとめ

今日は、PPCバランスと、誰に話を聞くか?について書きました。
税理士さんが悪いというわけではありません。ばかだ、というわけではありません。そうではなくて、税理士さんに聞くのは決算書の作成やその他回答しうる領域であって、原価計算や中小企業戦略なんて科目は全くありませんよ。という事です。
また、経営者仲間も、苦労話しや乗り越えた話、友達としての相談相手としてはいいですが、戦略や決算書の読み方なんて話になると、それはマッチする相手を探すことは困難ですよ。という事です。
ご参考になさってください。


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