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月面旅行とブラタモリ

若いころは少ない休日であるにも関わらず、海外まで足を運んで弾丸旅行を繰り返していました。できる限り世界中のあらゆる場所に行ってみたいという気持ちが抑えられなかったのです。

しかしここ数年で東京から関西に引っ越してきてからは、海外に行きたいという気持ちは当時ほどなくなってしまいました。関西で生活することを通して、日本にも自分が知らなかった場所がたくさんあったことを実感したのです。そして近隣の行ってみたいところに行くことで満たされた気持ちになれています。

一方で、宇宙産業も拡大してきたこともあり、自分が死ぬまでに民間で宇宙旅行ができるようになる可能性も出てきました。「月に旅行に行けたら行きたいか」といった話題もメディアでよく聞くようになってきています。

もちろん答えは「行きたい」なのですが、月面旅行と同じくらい国内旅行もしたいというのが最近の正直な感想です。

まだ身近な土地のことすら大して知らないのに、それらをすっ飛ばして地球を出なくても充分に楽しめるのではないか、ということです。

しかも、国内の観光に関しては資料も多く、人気番組である「ブラタモリ」などは非常に詳しくその土地の歴史を知ることができます。

僕もよく自分が訪れた土地を録画していたブラタモリで復習するのですが、理解が深まって旅行がより楽しいものになります。前澤友作氏と月に行くのと、タモリさんと箱根に行くのと、どちらが良いかと聞かれたら結構迷うところです。

とはいえ、国内の観光地を全て制覇してから海外旅行に行き、全世界の国々を制覇してから月面旅行に行く、という様な順序を踏んでいてはいつまで経っても先にすすむことはできません。

また、海外旅行に行ったことで得られるのは「海外から見た日本」という価値観を体感できるところにあります。

東南アジアから帰国すると、日本という国はやけに静かな国だと肌感で実感します。アジアでは街から若いエネルギーが溢れ出ている雰囲気があるのです。こういった視点を得ることができるのが国内旅行を飛び越えて海外に行ってしまうことの魅力のひとつです。

だとすると、やはり思い切って地球外に出てしまい、外から地球を見ることで得られる価値観というのはあるのだと思います。

できる限り遠くへ行きたいという気持ちと、身近なところに詳しくなりたいという気持ちの折り合いの付け方を、今のうちから考えておくことにします。

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