さんよつ

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胃に優しい日々。エッセイおよびコラムを書いています。ご依頼やお問い合わせはプロフィール記事からお願いします。

最近の記事

人生はリスクヘッジでうまくいく|卵は一つの籠に盛るな

株式投資の格言に「Don’t put all your eggs in one basket.」という言葉があります。 和訳すると「卵は一つの籠(かご)に盛るな」という意味で、1つの個別銘柄や1カ国のマーケット、1つのセクターだけに一点ばりで投資をするというのは、それだけリスクを取ることを意味するため、リスクを抑えたければ、必ず複数の籠に卵を盛るように分散投資をするべきだという教えです。 ひとつの籠に全ての卵を盛っていた場合、その籠を落としてしまったら全ての卵が割れてしま

    • A6ノートを持ち歩く|スマホよりデカい紙のメモ

      昨年から紙のノートを持ち歩くようになりました。 この習慣によって、日常で思いついたアイディアもくだらないことも、全てがひとまずノートに刻まれることになり、そのノートを失くさない限りは数日後にも振り返ることができるようになります。 もちろんnoteを始めたことも大きなきっかけですが、北海道の釧路をのんびりと旅行していたところ、その時に感じたことを何故だか無性に書き残したくなったことがきっかけのひとつでした。 機能的な話だけをすれば、スマホにメモをすれば済む話なのですが、ノ

      • 明日は我が身の世代交代

        最近になって職場環境の変化が著しく、昔の上司が退職することがわかりました。そのほかにも複数人が退職するようで、職場では世代交代が起こっている様相を呈しています。 会社に残る側からすると、自分のもとに退職する上司の仕事が降りてくるわけなので、当然その分の仕事と報酬が手に入ることを意味します。責任はありながらも好機なわけです。 こうして自分のもとに役割が降りてくると気が引き締まる思いを覚えながらも、これからが楽しみな気持ちで満たされます。 しかし、退職していく上司の様子を見

        • 一番美味しい飲み物は何か|酒かジュースかそれとも水か

          固形物を食べる食事よりも、美味しい飲み物を飲むことの方が個人的には好きです。胃を摘出していることもあり固形物の食事が少ししんどいというのも理由のひとつかもしれませんが、美味しい飲み物を飲むことができるのは非常に爽快で気持ちのいいものです。 仕事終わりのビールも好きですし、休みの日の昼にリラックスして飲むコーラも好きです。朝食の時に飲んでいるコーヒーも毎日欠かすことができません。 また、長時間のランニングをした後に飲むスポーツドリンクや、温泉やサウナを終えた後の牛乳などは、

        人生はリスクヘッジでうまくいく|卵は一つの籠に盛るな

          行動力がある人と普通の人|危機を機会と捉えて生きる

          行動力のある人は職場でもプライベートでも重宝されます。プラス思考で物事を考え、率先して行動に移す。そして責任を持って必ずやり遂げる使命感も持ち合わせています。 そういった人に自分もなりたいと思った時に、そのためにはどうすればいいのかというと、明確な答えを見つけるのが実は案外難しいものです。 目標を明確に持つことや、主体的に行動する習慣をつけることなど、言われればわかることでも「それをそもそもできない」というケースが多いのではないかと思います。 人間はそもそもゼロの状態か

          行動力がある人と普通の人|危機を機会と捉えて生きる

          なぜ食事をするのか|少食でも美食を求める理由

          僕は一般成人男性に比べるとかなり少食です。休日は1日に2食で充分で、仕事をしている平日もランチは取らず軽食で栄養補給だけしていることがほとんどです。 これは20代前半にがんの治療のために胃を全摘出していることが影響しています。そもそもの身体の構造からして、あまりたくさん食べることができないのです。 また、食べたものが胃を介さずに腸へ送られるため、血糖値が急上昇してしまう後遺症も残っています。これにより、食事をすること自体が少し億劫に感じることもあります。 この様に書くと

          なぜ食事をするのか|少食でも美食を求める理由

          転んでもただでは起きない|風邪を引いて本を買う

          先週から発熱してしまっており、しばらくは無理をして過ごしていましたが、この週末はさすがにただ寝るだけの生活をして安静にしています。 貴重な休みの日にただ寝ているだけというのは、非常にもったいない気持ちになります。(本を読んだりする余力があれば良いのですがその余力がない) 更には通院などをすればお金もかかるし、「休日と医療費」という人生において貴重である「時間とお金」を一気に損した気分になります。 こういう風に気分が良くない時には、できるだけ「転んでもただでは起きない」よ

          転んでもただでは起きない|風邪を引いて本を買う

          ノスタルジーと安心感|懐かしい音楽を聴く意義

          ビジネスの名言などを見ていると、過去から学ぶことは多いが、あくまでも大切なのは未来であり「過去は振り返らない」という強固な姿勢が見られます。 ビル・ゲイツは「問題は未来だ。だから私は、過去を振り返らない。」と言い、松下幸之助は「どんなに悔いても過去は変わらない。」と言います。これが次々と社会変革をもたらす企業を作り上げた経営者の姿勢なのだと思います。 しかし、人生の中心にビジネスを置くことは一般人には難しく、どうしても過去を振り返ってノスタルジーに浸ってしまうこともあるは

          ノスタルジーと安心感|懐かしい音楽を聴く意義

          天然パーマで他者の傾向を判別する

          普段から髪は長めに保つようにしています。これは髪質がくせ毛であり、天然パーマと呼ばれることも多いことから、ある程度の長さにしないとその癖を活かすことができないからです。 中学生や高校生の頃には、学校の規制が厳しかったこともあり、ある程度の短さにまで髪の毛をカットしていました。そうすると中途半端な長さの僕の髪の毛はクルクルとはねてしまい、いじられる要因にもなってしまったのです。 そこで大学生になってある程度の自由な環境に身を置いてからは、天然パーマを活かす方向性でいこうと考

          天然パーマで他者の傾向を判別する

          「もういいや」とならないために|長生きする人の特徴?

          長生きする人の特徴と言えば、一日三食しっかりと食事をすることや、規則正しい生活習慣を送っていること、毎日運動をしていることなどが挙げられています。 一般的には正しいと思いますが、人の寿命というのはそんなに単純ではないんじゃないかと思ってしまいます。 ウォーレン・バフェットは90歳を超えていますが、好きな食べ物はマクドナルドのハンバーガーとコカコーラです。 ローリングストーンズも70歳を超えていますが、未だに全世界をツアーで周っています。規則正しい生活習慣を送っているとは

          「もういいや」とならないために|長生きする人の特徴?

          勉強と小説|血の通った理解のために

          若い頃は生きづらさや理不尽さをどうしても感じてしまうものですが、そんな状況を説明してくれる学問として、経済学や世界史をやたらと勉強していたことがあります。 現代を生きる人間のひとりとして、経済は避けて通れないものであり、会社に属する人間であるため、その会社が存在する社会の経済状況を知ることで、少しはうまく生きていけるのではないかと思ったわけです。 そして、実際に経済のことを少しずつ理解していくと、自分が生きづらく感じていたことや理不尽に感じていたことも、経済学で説明ができ

          勉強と小説|血の通った理解のために

          日頃の行いが悪いことは不幸と関係があるのか

          不幸に見舞われた時に「私の日頃の行いが悪いから」と自分を責めてしまったり、もしくは「あなたの日頃の行いが悪いからだ」と他人の不幸を指摘している場面をよく見かけると思います。 見舞われる厄災を日頃の行いと結び付けてしまう傾向を「内在的公正推論」と呼ぶようで、欧米人よりも日本人にこの傾向は強いそうです。 確かに日本にはいわゆる「精神論」が定着していた時代もあったので、そういった文化からまだ抜け出すことができていないのだと思います。 この様に日頃の行いに原因を求めた場合、それ

          日頃の行いが悪いことは不幸と関係があるのか

          生ジョッキ缶と靴のセールスマンの話|まずいと言うなかれ

          先日、ビールを飲みたくなってコンビニでアサヒの生ジョッキ缶を買いました。 ここ数年間で大きな話題になっていたので僕も何度か飲んではいたのですが、あらためて飲んでみると、缶がそのままジョッキになるというその仕組みに非常にインパクトがあると感じました。飲む前にひとつのエンターテインメントを楽しむことができる楽しいビールです。 しかし、僕は普段はこの生ジョッキ缶をほとんど飲みません。なぜなら、家でビールを飲むときも、そもそも必ずグラスに注いで飲んでいるからです。 これには個人

          生ジョッキ缶と靴のセールスマンの話|まずいと言うなかれ

          無心になりたい現代人|登山とサウナ

          1~2年前、週末になる度に登山に行っていたことがあります。コロナ期間にずっと家にいたこともあり、心身ともに自然や運動を本能的に求めていたのだと思います。 頻度こそ減りましたが、今も登山をすることがあり、山に登る度にやはり良いものだと再認識します。 では、何がそんなに良いのか。 絶景を見ることや運動不足解消のため、または山頂で食べるお弁当、「そこに山があるから」などなど、理由は人それぞれたくさんあると思います。 この様にわかりやすい理由とは別にもう少し細かく考えてみると

          無心になりたい現代人|登山とサウナ

          お得感のある行動|移動しながら本を読む

          電車のなかで本を読むとやけに捗ると思うのは僕だけでしょうか。おそらくですが、本を読む多くの人から賛同してもらえると思います。 「捗る」という観点だと、もしかしたらNoかもしれませんが「通勤時に本をよく読む」という人は多いはずです。 忙しい仕事や家事の合間に読書時間を捻出するのは非常に難しいため、何もせずに電車に乗っているだけの時間を読書に充てることはまさに「合理的」です。 そして、通勤で電車に乗るのは毎日行うことなので、自然と読書の習慣を身に付けることにも繋がります。通

          お得感のある行動|移動しながら本を読む

          脾臓から教わる自意識と予防の効用

          プロフィールに書いた通り、僕は過去に胃の全摘出手術を経験しており、身体に胃のない生活をかれこれ10年以上続けています。 そこではわざわざ触れていませんでしたが、胃を摘出するのと同時に脾臓(ひぞう)と胆のうも摘出しています。脾臓と胆のうに悪いものがあったわけではなく、胃全摘手術の手術法の一貫でこの二つの臓器は摘出するのが標準治療のようです。 どちらも胃の摘出に比べると後遺症はほとんどなく、生活に困っていることはありません。むしろ説明を受けなければ今に至るまで摘出していること

          脾臓から教わる自意識と予防の効用