今まで休日にはSFやミステリーを読んで楽しんでいましたが、ここ最近は管理職になったこともあり休日にもビジネス書を読んでいます。

最近のノウハウが詰まったハウツー本よりも、古典的な名著が好みなのでドラッカーの『マネジメント』や『現代の経営』、ジム・コリンズの『ビジョナリーカンパニー』など、骨太の本を積読しており、平日には夜遅くまで仕事をして休日にはこれらの本を睨むように読み続けるという日々を過ごしています。

経済学や社会学が好きだったこともあり、ビジネス書を読むことは好きなので仕事のために読んでいる感覚でもないのですが、さすがに平日も休日もビジネスビジネスしていると娯楽のない暮らしに疲弊しそうになってきます。

かつて松下幸之助は週休二日制を導入した時に、二日の休日のうち一日は自己研鑽に励む日に充ててもう一日は身体を休めるようにするべきだとおっしゃっていました。

経済学的な観点だと、カール・マルクスは労働力の再生産を提唱しているので、労働者に与えられた休日は翌日以降も働かせるための手段だと考えることもできます。

こういった色々な考えを参考にしながら、やはり平日にがむしゃらに働いて休日にドラッカーを熟読するとか辞めた方がいいのではないかと思うことがあります。

しかし、ドラッカーの本は本当に学びがあって面白いので、しばらくはこのサイクルを続けることになりそうです。SF小説やミステリーにも読みたいものがたくさんありますが、ひとまずそれらはお預けにしてビジネスに時間を投資しようと思っています。

そこで、娯楽を享受してリラックスする時間の捻出には、音楽に頼ることとしました。酒を飲みながら本能的な気持ちを全開にするため、ピュアでポジティブな選曲をしています。

忙しさにかまけて自分の人生の時間を楽しむことができていない自分を否定するような曲をあえて聞いています。先日、甲本ヒロトがオールナイトニッポンで流していた一曲が名曲揃いで、そのなかの一曲であるPrince Busterの『Enjoy Yourself』です。

短い人生を思いっきり楽しめよ、というシンプルなメッセージがストレートに伝わってきます。

休日にビジネス書を読んでいつ休むんだ？といった日にも、夜の寝る前に少し酒でも飲みながらこの曲を聞けば人生のシンプルさに立ち戻れます。

仕事ばかりの生活で人生を楽しむ余裕を損なっている人にはぜひ聞いてみてほしい一曲です。