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地方の中小企業で採用に困らない理由

「有限会社山陽不動産」って聞いたことがありますか?

有限会社山陽不動産は1969年に私の祖母が1人で創業し、現在私の母が社長の会社で私は副社長という立場で経営に携わっています。
従業員は11名です。そのうち新卒採用1名、その他は全て中途採用です。
新卒採用の為に、学校に足を運んだり、就活フェアに参加したりしたことはありませんが、毎年募集していなくても学生の方から「面接をしてもらえませんか?」「今、入社1年目で〇〇で働いていますが退職して福山に行きたいので面接して欲しい」などと連絡がきます。
弊社は採用にはお金も時間もかけていません。
従業員11名の会社で、従業員をもっと増やしたいとか会社の規模を大きくしたいという気持ちは一切ないのであまり参考にはならないかもしれませんが、もしよかったら読んでください。

私のプロフィールはこちらです

おそらくこのプロフィールを見ていただいたら何故だか理由が分かった人もいらっしゃるかもしれません。

私は、会社の経営者ですが、2児の母であり、福山の一市民であり、主婦であり、一人の女性です。

経営者としての繋がりだけでなく、日々「角田千鶴」として生きています。
そうすると「経営者」という立場だけで人と会うのではなく、「母」という立場、一市民、主婦という立場で生活をすると色々な視点で物事が見えてきます。そして色々な人と出会います。
そこには、直接的に就活生に出会うこともあれば、就活で悩んでるママだったり、県外に出て福山への転職で悩んでる人のお友達だったり、、、。

そういう人から就職の相談を受けたりすることがあります。
弊社に・・・と言って頂けることもありますが、基本的には募集していないので他社をご紹介したりします。

これは小さい会社だから出来ること・・・だと思いますが、
ただ、経営者として自分の会社だけを見て一緒に働きたいと言ってくれるより、私たち経営者の仕事だけでなく日ごろのお付き合いから採用へと繋がる今の流れがすごく好きです。

それは弊社スタッフにも同じことで、スタッフの皆さんが日々お休みの日にボランティア活動されたり、仲間と遊んだりしていてそこから一緒に働きたいって言ってもらえるのは最高の環境だと思っています。

ここで大切なのは「ボランティア活動」です。

何か見返りを求めてやったわけではありませんが、
私の場合は、私自身が19年前に福山に帰ってきて「地域をよくしたい」「福山を活性化したい」という想いをずっとブログに綴りながら、出来ることをずっと続けてきました。
今では自分の時間を学生の創業体験の機会を創るイベント開催や瀬戸内地域を盛り上げる為のビジネスコンテストの企画・運営などに使っています。
そうした動きの中から思わぬ採用へと結びついたこともあります。
(弊社の今の営業マンは学生創業体験イベントへの参加者でした)

就活している学生さんなども企業説明会や学校からの紹介だけでなく、経営者が人としてどういう活動をしているか、どんなビジョンを持っているのか、更にそれをHPなどに掲載するだけじゃなくどう実践しているのかを見ているんだと思います。

今の時代に私が就活をするなら、
「自分が働く場所を選ぶときにどうするか?」

その会社がどんな地域貢献をしているか、どんなイベントに協賛してサポートしているか、その経営者がどんな活動をしているか、その社員がどんなボランティアをしているか、、、どんな活動をしてるか、、、が気になります。

あと、弊社を選んで頂ける理由はフラットな関係。
私は副社長ですが、呼び名は「千鶴さん」です。
数年前に会社をリフォームしましたが弊社には社長室は作りません。(創業以来、社長室というものはありません。みんなと同じ並びに机があります)

女性の更衣室と個室のスタッフ休憩室、キッズスペースを創りました。トイレも綺麗にして2ヶ所に増やしました。

山陽不動産内のキッズスペース
オープンスペース

また、2020年より地域リーグの福山シティFCのトップパートナーとして応援したり、

私募債を使用して小学校へWifi設備などを寄付したり、、、


毎年、山陽不動産のオリジナルユニフォームを創ったり、、、


高校生に向けて職業体験を通じて山陽不動産の取り組みを話したり、、、


会社の壁に仕掛けをして近所の子供たちが喜んでくれるフォトスポットにしたり、、、

まだまだ他にもありますが、
「会社」⇔「社会」

これからの「会社」はもっと「社会」と繋がり、
自分の会社の利益だけを追求するのではなく、
その利益の一部や経営者の時間を社会や地域へ使う。

それも今まであるものではなく、経営者がしっかりと考えて次世代や未来に必要なものに投資する。

経営者が新しく地域も創造する。

そんな気持ちで活動するって大事だなと思います。

「〇〇(全国トップレベルの大手企業)をやめて山陽不動産で働きたい」と言って24歳の若者が連絡をくれたときは正直びっくりしましたが、
見てくれている人は見てくれているんだなと思いました。

「全ては繋がっている」と強く感じます。

企業、大学、高校、町内会、ママ友ランチ、サッカー観戦、、、
全て異なるように見えて実は繋がっている。
「社会」という単位で「人」を見る。
人と繋がる。信頼関係を築く。
点で人材を募集するのではなく、線で、面で仲間と出会う可能性を広げる。

山陽不動産は今一緒に働いてくれているスタッフやご紹介していただける方に感謝しながら、
今後もまたいいタイミングで何かご縁があるときは採用をしたいと思います。

大手採用ページなどに掲載するお金は次世代育成事業に寄付をしてリアルな貢献とリアルな人たちに触れて私自身も成長していきたいです。



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