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天津武術学習の話3

 さて、そんなこんなで先生を紹介してもらえることになり、朝六時半からバスに乗って南開大学へと出掛けたのは九月の事だったから、そう考えると恐ろしい早さで先生が見つかったわけである。個人的には結構たってた気がしたのだがそうではなかった。戈老師は想像していたよりずっと小柄な方だった。そして想像よりずっと謙虚であり庶民的な雰囲気の方だった。ただ名刺を見ると武術八段で天津髙式八卦掌掌門人となっていて、どうしてあえたのか今でもわからない。
 そしてこれもあらかじめ言っておくと、もし私のような形で武術を練習しに天津に行きたいなら断然天津大学か南開大学にすべきと思う。何て言ってもアクセスがよいし、南開区河西区には公園も大学キャンパスのあるし、民間武術の先生があちこちで練習しているので片っ端から声をかけてもよいかもしれないし、あいそうな雰囲気の老師を見つけやすいのではないかと思う。
 戈師父は以前神戸に行ったことがあることや、先代の徒弟に日本人がいることを教えてくれたあと、基本の走圏を教えてくれた。その日はほぼ走圏だけやって最後に他の人が後天八卦を一つ習うのでなぜか一緒に習うことになった。

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