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変わろうとする人、変わらないことを選ぶ人

友のナオミーナが書いた記事を読み、涙が出た。
変わらないことを選んだ小杉さんの背中が見えた。
変わろう変わろう、変わらなければと、もがいていた自分を見つめ、涙が出たんだと思う。この記事はメディアではなくライターのnoteで公開されている。ひとりでも多くの人に読んでもらいたいな。

現状維持は衰退……と言われたりする。
少しでも前に進むことを求められる。
いったい誰に?
誰が言ったわけでもないのに、自分にけしかけていないだろうか。

3月、新しい仕事が始まった。
フリーランスになってからは、何をやるにもいつも新しい仕事で、いつもワタワタしている。その前の会社員が14年半、しかも同じ仕事をひたすらやり続けていたので、そのギャップが楽しくもある。

新しい仕事を受けて、無事に終われたときはホッとする。達成感もある。ひとつの仕事が終わるたびに、ひとつできることが増えた気がする。これって自分のなかに「変化」を感じているのだと思う。今は、いろんな壁にぶつかりながら、自分の形を作っていっているところ。

変わることも変わらないことも、どっちがいい悪いではない。変わらなければと焦る必要はないんだ。記事のなかで、峠駅で力もちの立ち売りを行う5代目の小杉さんが言っていた。「自分が変わらなくても周りが変わる」。
変わらないものってあるのだけれど、相対的には変わる。そのままってことはない。自分が止まっているときは、周りが動いているとき。安心して止まっていればいいんじゃないか。

前職の会社で14年半働いたうち、東京に転勤する前の11年はずっと福岡にいた。自分は異動しなくても周りがどんどん変化した。上司も半年や1年で変わった。一緒に働く仲間もどんどん変わった。自分は変わらないのに、周りの変化によって、変化が生まれた。

私はここで、これをやる。やり続ける。そう決めて、周りの変化を眺めていればいいのではないか。

3月の新しい仕事を通じて、自分のなかにいろいろな感情が生まれた。
やることは変わっているけど、私のなかにずっと変わらないものがある。やっぱり、なにかを成し遂げたい人、やりたいことがあってそれに向かって頑張っている人を応援したい。そのために、自分ができることをやりたい。

社長になったわけではないけれど、少しだけ社長の気持ちを身近に感じることができた気がする。お客さんの紹介でお客さんを紹介してもらって、初めてチームで仕事をした。初っ端から自分に絶望し、地に落ちた。でもクヨクヨしてる暇もない。やるしかない。ダメな自分、バカな自分、それでもやる自分、すべて自分。自分にお願いしてくれたのだ。精も魂も尽き果てるまで向き合い、納得できるものをお渡ししたい。余裕で作れるほどの力はない。一緒に走ってくれたパートナーに感謝しかない。

ディレクションも編集も、これまでやってもらった立場だ。1年後に自分がディレクションや編集をすることになろうとは、びっくりだ。稀人ハンタースクールでの1年間。できるだけ多くのインタビュー原稿を書いて、できるだけ多くお師匠に編集をしてもらった。人の原稿を見るときに、お師匠の声が聞こえてくる。やりながら、もがきながら、磨いていきたい。届けたい。

あらかじめ準備して本番に臨むことはできない。
今やっていることのすべてが、突然やってくる本番の準備なのだ。本番を重ねていくことで、本番で発揮できるマイベストを更新していくしかない。

私は変わっていないのだと思う。
でも、変わっていってるとも思う。

自ら変わろうとしなくていいんだと思う。
今、生きてる場所がそもそも前と違うから、もう、すべてが変化の渦のなか。


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