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ひとりでも行く。ふたりなら楽しい、愉快な仲間がいればもっと楽しい!

2年前、会社を辞めた。大学を卒業したら19年間、ずっと会社員だった。
会社に入ると、仕事は与えてもらうものだった。◯◯部署の◯◯というポジションに配属になる。会社の中に自分が暮らす部屋を与えられるようなもの。いい上司が多かったが、隣のグループの激アツ上司がよく口にしていた。「住ませてもらってんだから、ちゃんと家賃払えよ」。毎月給料をもらっているのだから、実績を出せと言っている。なるほど、会社とは、そういう仕組みなのだと理解した。

会社に与えられた仕事で住む場所をもらい、家賃を払う。毎朝、会社に出勤し、会社という街に暮らしている。コロナ禍でフルリモート勤務になってからも、何も変わらずだった。出勤はせずとも、より生産性を上げて会社に家賃を支払えるようになった。

会社という街に暮らすことで、たくさんの出会いがあった。会社という街で出会う楽しい人たち。この街が好きで暮らす人たちに出会えた。全力で働き、全力で遊ぶ。倒れても笑っているくらいに、爽やかだった。

やがて、この街を出ていくことが怖くなった。この街以外では、暮らせないのではないか。この街のルールで生きてきたから。この街にいれば、仕事にあぶれることはない。家賃が払えない月があっても、会社は給料を払ってくれる。屋根付きの暖かな家を提供してくれる。この生活を自ら捨てるなんて、もったいない。長いこと一緒に暮らしてきた仲間たちも口を揃えて言った。「もったいない」。

それでも、この街を出た。

今は、いろんな街に身を寄せながら、ブラブラしている。
これがとても楽しい。新しい街の景色、暮らす人、その街のルール。目にするもの、感じる空気、耳にする言葉たち。すべてが新しい。

会社を辞めて2年が経つ。フリーランスになって、ブラブラを続けている。街をブラブラ、仕事をブラブラ。あの仕事をしていたら、この仕事につながって、この仕事をしていたら、あの仕事につながって。この人と仕事をしていたら、あの人を紹介してくれて。人や仕事がつながって、足を運べる街が広がっている。見える景色が変わっていく。険しい山を登っているわけではない。谷を下っているわけでもない。上も下もない。横へ横へと広く移動している感じだ。

「新しいことを始める」は、新しい景色を見に行くこと。

新しい景色には、新しい人、新しい匂い、新しい空気が流れている。新しい
のは、怖くはない。少しずつ身体に馴染んでいく。もちろん合わないところもある。新しい街にひとりで入っていくと、出会いがある。やがて、ひとりが2人になり、2人が3人になる。気づけば仲間が増えている。大人数は苦手だと思っていたけど、大人数は楽しいと大人になって知った。愉快な仲間たちとの旅は、終わらない。出会ったり別れたりを繰り返す。結局は、ひとりなのだけど。ひとりで歩くより人と歩くと遠くまで行けるのが楽しい。

「旅」と言っても、前職時代にやっていた、家にこもって仕事しながら「心だけ旅をさせる」ような妄想旅ではない。ちゃんと肉体的にも旅に出る。これは、意識しなければできない。オンラインで済ませることができる時代だからこそ、時間とお金を使って、ちゃんと身体を移動させることを大事にしている。

家族の予定と時間とお金が許す限り、移動する。移動すること、人に会うことを意識し始めたら、人生の我慢メモリがググッと下がった。

この世はまだ見ぬ景色ばかりだ。
生きる時間は限られている。改めて嫌なことをしている時間はない。
脳と身体と心とフル活用して、楽しんでいきたい。


今朝、一緒に旅する友から届いた動画。朝から元気出た。
今日も一日がんばろっ。



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