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嘘がつけない。
平静を装って話しているけど、心が悲しいと目から涙が出る。
嘘がつけないのは身体なのか。口から出まかせを言うことはできるのだろうか。いや、できない。本気で向き合っている場合は、嘘はつけない。できたとしても、身体が嘘だと表現しているだろう。

ちょっと前に悲しい話を目の前でされたことがあった。
相手に悪気はなかったそうだが、その話を聞きながら、どんどん悲しくなった。あなたの話を聞いていたら、悲しくなってきたと、相手に伝えた。

相手は、その言葉を受けとった。
受け取ったけれど、なぜ私が悲しくなったのかが、その場ではわからなかった。自分はそんなつもりで言ったわけではなかったから。

しばらくして、連絡が来た。会って話そうと。
時間をかけてなぜ、私が悲しくなったのかを考えてくれたと言う。
それは悲しくなるよなと、わかったから謝りたかったと。

会って、謝ってくれて、話したら、また涙が出た。
謝ってくれたのに、なぜ涙が出るのだろう。

自分が、前に進むと決めたからだ。
前に進むことを伝えるには、勇気がいる。
前に進むと決めたら、もうそこにはいないと、告げなければならない。

離れると決めて会って、離れることを告げるとき、涙が出たのだ。
相手の気持ちを受け止めて、受け止めたけれど、答えることができなくて、涙が出た。それも含めて丸っと受け止めてもらった。ご縁は、ご縁だ。一生のお別れをするわけではない、生きている。

振り返らずに、前に進む。
新たな道へと踏み出したら、心がスッと晴れた。

身体は嘘をつかない。脳は嘘をつく。心はどうだろう。
自分を観察しながら生きていく。



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