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子育てのヒヤリハットはすぐ動く

子どもは状況がすぐに変わるから、大人が過ごしている時の何倍も頻繁に暮らしの見直しをした方がいいよ

2歳児を育てている友人からのアドバイスだ。ふうんと何気なく聞いていたが、最近そのことばをめちゃくちゃリアルに実感している。

ヒヤリハットの場面を見かけて、「ああ、あれやらなきゃな」と思ってもボヤボヤしていると、次にはもうアクシデントに発展する。一度でもヒヤリハットに遭遇したら、即座に対策を取るべきである。

例えば、5ヶ月頃からハイチェアに座らせているが、最初はされるがままくたっと座らされていたのが、8ヶ月半頃椅子に膝を立てて座面に立ち上がりだした。「ダメダメ」なんてその場は諫めて呑気に過ごしていたら、数日後、ほんの一瞬(1−2分くらい)目を離した瞬間にするっと座面に立ち上がり頭から落下。聞いたことのないほどの大泣きにオロオロした。大事には至らなかったが、生きた心地がしなかった。即座に背面に取り付けるハーネスを購入した。それをつけてからは落下は防げている。

7ヶ月半でつかまり立ちをし始めると、果敢に立ち上がってはガコンガコン重たい頭から落ちる。おでこにたんこぶが何度もできた。急いで椅子の足にプチプチをとりつけた。プチプチをはいたテーブルはださかったが、見た目よりも俄然実用性である。私も変わったなと思った瞬間だった。

10ヶ月になってからは、つかまり立ちして高いテーブルの端っこにあるものを手当たり次第引っ張っては下へ落とす。先日はランチョンマットにのった味噌汁をお碗ごと落とし、ぶちまけた。誰にもかからずよかったが、夫と二人無言で雑巾で床を拭き、子どもだけが楽しそうに上目遣いをしていた。そう、いつも子どもは楽しそうだ。楽しいのは良いことだ。

最近は、キッチンから洗面所へ渡る扉を自分で開けるようになった。3段ほど段差があるので、自分ではそれ以上降りられない。開けはするもののそこに佇んでいるだけだったので、「バア!」とか時々顔を出しながら適当に様子を見ていたが、ついに昨日その3段を果敢にも頭からランディング。でんぐり返し状に落下し、大泣きしていた。一度危ないな、と思ったのに様子を見ていたのがいけなかった。慌てて扉が開かないように高いところにある鍵を使用。昨日まで開いた扉が開かなくなったため、子どもは「???」という表情と共に奇声を発していたが、とりあえずクリア。

赤ちゃん売り場にあって、これ一体何に使うんだろう?と思っていたものが、いちいちめちゃくちゃよくできた便利グッズであることに気づく。開戸を開かないようにするバンド、コンセントをカバーするグッズ、通せん棒。先人の知恵を上手に生かしながら、でもほんの一瞬しかいらないものはなんとか使わずに凌ぎもしながら、ヒヤリハットに目を光らせて過ごす日々である。