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お姉さんになる過渡期

意欲に湧いていた数日前と違い、一気に気持ちが落ち込んでいる。何もするにも元気がでず、ほんの少しの家事と上の子どもの相手をしたのみで、一日が終わってしまった。この夏はずっとこんな状態が続いていて、夏の暑さのせいかと思っていたが、私のせいだったのか。

あと2週間弱で3歳になる子どもが、最近なかなか言うことを聞いてくれない。今日は、食事の時に「椅子が濡れているからふきふきして」と大泣き。どこが濡れているかわからず、それらしいところを拭いても泣き止まず、椅子から下ろそうにも大泣き。散歩に連れ出してようやく機嫌が直った。

夫は子どものわがままに明らかにいらいらして、最近すぐ怒る。大きな男性が怒ると迫力があり、「パパちゃんが怒ってバーンとした」(時々手も出てしまう)と大泣きする子どもを見るとかわいそうになり、なるべく私で解決できないかと手を尽くす。大人が2人いるのであれば、どちらかが余裕がなくなった時はもう片方が落ち着いて話を聞いたり絵本を読んだり散歩に連れ出したりと緩衝材役を担ってもらえたらと思うが、私が余裕がない時にただ怒る役として登場する夫に行き場のないむなしさを感じて、余裕がないまま緩衝材役をも私が担おうとして疲弊する。

赤ちゃんが産まれることを認識しつつある2歳なりに、ナーバスになっているのだろうか。こちらがきつく怒ってしまってもケロッとしていた昔と違い、「さっきママちゃんが怒った顔が怖かったー」と、怒られた記憶や感情を伝えられるようになってきた子どもを見ると、もう誤魔化しが効かないなと感じる。怒りやイライラをぶつけて、さっきはごめんね、で済むばかりではなく、ぶつけられた怒りはいつか心に傷を作ってしまうかもしれない。どういう伝え方をすれば理解してもらえるか。怒りに流されず、どうすれば自分を冷静に保てるか。体調が悪いなかもんもんと1人で考えている。

今日子どもと散歩をしていたら、キャッキャっとはしゃぎながら1人で駆け出した子どもが、その後突然「ちょっとごめんね」と謝ってきた。「なんで?」と聞くと「走って遠くまで行っちゃって」と言うので、びっくりした。「全然いいよ。ただ、毛虫には触らないように気をつけて」と返したら「触らないよ。全然毛虫には触らないよ」と言っていて、愛おしくて抱きしめたくなった。

気力がないながらも、雨の日を除いてこの4日間子どもとの散歩はなんとか続けている。手を繋いで子どもと歩く時間は、ゆっくりと自然を感じながら子どもと向き合え、対話できる時間だ。子どものことばや思いに気持ちを向けて、繋いだ手から出来うる限りの愛情を注いであげたい。「ママちゃん、手つないで」と屈託なく寄ってきてくれる時期も、きっとそんなに長くないだろうから。(36w6d)

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