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正しい目玉焼きの作り方

朝ご飯の定番といえば目玉焼き。


それは、フライパンに卵を落とすだけというシンプルかつ潔いレシピ。白身と黄身のコントラストが視覚的にも心地よいです。

ハムやベーコンを一緒に焼けばボリュームもアップしますし、半熟にしたり固焼きにしたり、相手の好みに合わせて一つずつ作れるのも思いやりに溢れます。


ハンバーグの上やパンの上にのせれば、一気にご馳走感も出て、ジブリの映画にも引っ張りダコです。

伝説のラピュタパン

そんな目玉焼きではありますが、たぶん多くの人は目玉焼きを正しく作れていません。

なぜならば、、

目玉とは、本来、2つ並んでいるものだから!
(ドヤ顔)


動物のツノが1本だったり、2本だったり、指が3本だったり4本だったりすることはあっても、目が一つの生き物はいません。大抵2つあるはずです。

そんな世界の道理に、現代の目玉焼きは反しています。つまり、目玉焼きは2つ並べて初めて「目玉」焼きと呼ぶ資格を持つのです。

その証拠に、ちゃんと辞書には、目玉焼きが二つ並んだもの、と記されています。嘘だと思うなら、おうちにある国語辞典を引いてみてください!(え、持って無いって?)

鶏卵を二つ落として、並べて焼いた卵焼き。[広義では、卵一つ使用のものをも指す]

新明解国語辞典 第八版


つまり、私たちが目玉焼きと呼んでいるのは、目玉焼きではなく、目玉オヤジ焼きなのです。(不味そう)


とはいえ、この記事を読んだ人が、目玉焼きを見るたびに目玉オヤジを思い出すことになってしまったら、申し訳ありません。


これは食いしん坊の戯言なので、どうぞ気になさらないでくださいね。片目だろうが、両目だろうが、目玉焼きは目玉焼きです。


眼帯をした綾波レイにそそられることはあっても、片目の目玉焼きに人は興奮しませんし。

言い訳するならば、こういうどうでもいいことが、案外、世界を面白くしているのではないかしらん、なんて思ったりしています。


多くの人が知らない、知ろうともしないけれど、自分だけが知っているくだらないことが、私の毎日をワクワクさせてくれるのでした。



ちなみに…



目玉焼きは、卵が落ちるときの衝撃で黄身が割れやすいので、一旦器に卵を割り入れ、低い位置からそっとフライパンに注いであげるときれいにできます。

また、黄身を真ん中にしたいときは、割った殻を覆い被せて、黄身を静かに真ん中まで移動させ、10秒ほど固定してあげると良いですよ。

火傷に注意


くだらないことばっかり言ってもいられないので、最後は料理の先生らしく、実用的なアドバイスをいたしました。
これが本当の「正しい目玉焼きの作り方」というわけではないのですがね・・・




参考図書

「国語辞典を食べ歩く」サンキュータツオ/女子栄養大学出版部

各出版社の国語辞典の食べ物の項目を読み比べて、言葉の選び方、ニュアンスの違いを楽しむかなりニッチな内容。辞書好き、かつ、食いしん坊な私にはたまらない本でした。










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