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高校野球とレモンのシロップ漬け

夏の風物詩、高校野球の開幕。

テレビの画面越しからでも、高校球児の熱い闘志がひしひしと伝わってきて、心震えるものがあります。

が、最近は、災害級猛暑の中、ピッタピタの長ズボンで、バットを振ったりボールを投げたり、地面にダイブしスライディングする彼らに「君たちの体力はバケモン(失礼)ですか?」と問いたくなる気持ちが増しています。
私だったらとっくに倒れているであろう、太陽照りつけるマウンドで活躍する高校生たちに畏怖の念が湧いてくるのです。



そして、私は、縁あって甲子園球場で4回も野球観戦しているというのに、未だに野球のルールがよくわかってません。



そのうち2回は阪神ファンの友人に連れられて、阪神タイガースの応援に行きました。(私は特に阪神ファンではないのですが。)
阪神はその2回とも勝利してくれました。


もう2回は、高校野球で、故郷の応援に行きました。その時も故郷のチームは勝ってくれました。

どうも私が甲子園で応援するチームは、勝つみたいです。嬉しいけれど、ルールがよくわかってなくて、周りの雰囲気でなんとなく喜んだり悲しんだりしてるような観客なので、申し訳ない気持ちになります。



もう一つ、高校野球につきものなのが、女子マネの存在。学年でも指折りの美人が、野球部のマネージャーになって、エースやキャプテンと付き合うなんて、少女漫画みたいで憧れます。


実際に私にそんなキラキラした青春はなかったわけですが(そもそも野球のルール知らんのに、マネージャーになれるわけがない)、クエン酸たっぷりのレモンのシロップ漬けで暑い夏を乗り越えてもらおうという気遣いだけは、女子マネに負けないレベルになりました。



シロップ(砂糖:水=5:3 を鍋に合わせて煮詰めたもの)に、輪切りにしたレモンやライムを漬け込みます。時間が経つにつれてシロップに香りがうつっていい感じに。これを炭酸水で割れば自家製サイダーの出来上がり。

涼しげの極み



実はわたしの夫も元高校球児。
しかもキャプテンだったそうですが、全くモテなかったし、甘酸っぱい思い出なんて皆無だったそうです。(謙遜ではなく、どうやら本当にモテなかったらしい)

青春に忘れ物をしてきた者同士、人生の中盤で、肩を並べながらレモンのシロップ漬けを味わう。

そんな人生も、また良きかなと思います。


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