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キルギス料理「ラグマン」を作ってみた

と、いうわけで

風来坊な友人のキルギスに行った話に触発されて、異国情緒たっぷりのキルギス料理を作ってみることにしました。


そこで、取り出したるが、この本!

ジャーン


かの有名なガイドブックシリーズ「地球の歩き方」のレシピブック。



地図と共に各地域の風土、食文化が解説されてて、なんだか社会科の地図帳を彷彿とさせます。

ちなみに、自慢じゃないですが「地球の歩き方」自体は、今まで買ったことも読んだこともありません。

海外旅行したのも数える程度。



旅行の楽しみよりも、危ない目にあうとか、荷物をなくすとか、マイナス面ばかり考えちゃう心配症でして。

例えるなら、鎖国中の江戸時代の日本くらい外国への憧れはうっすい人間だったのですが、

料理の仕事をするようになってからは、海外の食文化に自然と興味を持つようになりました。



しかし、そのタイミングで歴史的な円安…



大手を振って海外旅行を楽しめるのはいつになることやら。

今は、おうちで異国の料理を作って、少しでも海外旅行気分を味わおうと思います。


話を戻します。


この本は、各地域の代表的な料理のレシピも載っていますが、中央アジアの項はめちゃくちゃ少なくて、ウズベキスタン料理の「ラグマン」が載っているだけ。


でも、友人はキルギスでもこの「ラグマン」を食べたというから、ラグマンをキルギス料理と呼んでも問題あるまい。

ラグマンは、麺料理。肉と野菜がのった、焼きうどんのような感じです。美味しそう。



では、作ってみよう


ラグマンの材料はこちら 

玉ねぎ、ピーマン、トマト
生姜、ニンニク …みじん切り
牛肉(ラム肉は手に入らず)
トマトペースト、豆板醤 、花椒ホワジャオ、クミン
麺はうどんで代用


豆板醤と花椒は中華の食材。

対して、クミンはカレーの香りのスパイス。

中国とインド、両方のエッセンスが加わって、エキゾチックな雰囲気を醸し出しています。



まずは、ニンニクと生姜、豆板醤を油で炒めます。このあたりは中華料理みたいですね。


香りが出てきたら肉、玉ねぎ、トマト、トマトペースト、と加えていきます。


あとは、水分を加え、クミンや花椒、塩などで味を整えていきます。最後にピーマンを炒めて彩りもバッチリ。


茹でておいたうどんを皿に盛り、上から具を乗せて完成!

ピーマンがでかすきた…


実食


クミンのスパイシーな香りと、花椒のピリッとした風味。スパイス界の二大巨頭は、意外にも仲良く手をとりあっています。

そして、トマトの酸味と旨みが、豆板醤の辛味を優しく包んで、思ったより食べやすい味です。

茹でた麺の上に具をのせるだけで、麺を炒めたりはしないので、意外とあっさりしています。

中華料理のようで、トマトベースのスパイスカレーのようでもある。今まで食べたことない味ですが、とても美味しい!

ありだね、ラグマン!


本場の味を想う

でも、でもですよ、

きっとキルギスの人にこれを食べさせたら、全然違う!って言われる気がします。
日本人が、海外の外国人向けの寿司屋を、なんかちゃうなぁ〜って思ってしまうように。

麺も違うし、環境も、手に入る材料も全く違うのだから、出来上がる味も違うはず。


ホンモノの味は、やっぱり本場でなきゃ食べられないし、そこで暮らしてこそ、わかる味があるんだと思います。


もちろん、行ったことはなくても、想像して自由に作ること自体は否定しません。それが料理の楽しみの一つですし、そこから新しい味が生まれるかもしれません。



日本は今、キルギスとの交友を深めていますし、もし、キルギスの方が日本にもっと多く住むようになったら、日本で手軽に本場のキルギス料理を食べれる日もくるかもしれませんね。



とりあえず、キルギスに行ってきた例の友人に、手作りのラグマンを振る舞ってみたいと思います。




果たして、私がキルギスで、キルギス料理を食べる日は来るんだろうか…




多分ないな。笑









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