「アラサー」と言われる歳になってから「独身」であることを職場の人（特に子育て世代の年上の人たち）からいじられることがあります。

パートさんから言われた衝撃的な一言

去年の夏、2人目の子どもを妊娠しているパートさんがいました。
今は育児休暇の真っ最中。その人は私より年上の36歳。

ある日、取引先での仕事を終え、パートさんが車で迎えに来てくれました。
車の中では彼女が2人目を妊娠していることを話していました。
私が「そっか、2人目なんですね」と何気なしに言った後、彼女が笑顔でいったのは

「サオリさんも頑張らないといけないんだよ！！」

すごく衝撃的な一言でした。
「あなたも頑張っていい相手見つけて結婚して、子ども産まなきゃいけないんだよ」と言いたかったのでしょうか。

その時、私は「そうですね」とその場をおさめて話を続けていました。
私は何か自分に対して向けられた強い言葉を放たれると何も言い返すことができず、その場をおさめるしかできません。

そして、後から考えてモヤモヤしてしまい、ストレスを溜めるという悪循環。
その言葉を向けられた日もモヤモヤし、頭の中で考え込んでしまいました。
「私は結婚していて、子どももいて幸せだからあなたもがんばって幸せにならなきゃいけないんだよ」とでも言いたかったのか……

「私はこんなに幸せなんだよ！すごいでしょ！！」とマウントをとりたかったのかな？

色々その言葉の意味を考えてみるけど何も考えずに言った可能性の方が高いでしょう。
考えなしに言ったとしても私はその言葉に傷つきました。

この年で結婚していない私は無価値だと言われたように感じたのです。
考えすぎだという人もいるでしょう。
彼女の発言に対してそれぐらい傷つき、落ち込んでしまいました。

彼女とは職場では楽しく雑談する仲でしたがその一件があってから以前のように話すことをさけました。
そして、その数ヶ月後に彼女は産休に入り、男の子が産まれたとのこと。
職場で希望者でお金を集めて彼女に出産祝いを渡そうと話がでました。

私は出産祝いにお金を払いませんでした。
希望者と言われたから。
彼女のあの発言もあってお祝いしたいという気になれなかったのです。

結婚＝幸せ？

「いい人いないの？」とか「誰かから紹介してもらえばいいじゃん」「結婚と子育ては若いうちにだよ」と言われることが多くなりました。
そう言われても、私は正直結婚願望もそんな強くありません。

両親が不仲（必要最低限口を聞かない夫婦です。）であるからというのもあります。
身近な夫婦は両親です。
不仲であるのを長年見ながら育ってきました。

仲が悪い夫婦を見てると「結婚＝幸せ」という数式が私の中で成り立たないのです。
「どうしてみんな結婚が幸せだと思うんだろう？」という疑問も浮かんでいました。

結婚するのは本人の自由。
恋愛するのも子どもを産む産まないのも本人の自由。

なのに、なぜ周りは独身の人をみると恋人やら結婚やら出産やらで口を挟みたくなるのでしょう？

結婚してても幸せじゃない人はいるし、独身でも自分の人生を楽しんでいる人もいる。
「独身＝不幸、寂しい」なんて誰が決めたのでしょう？

正直、今でも幸せ。でも……

私は1人の時間が好きでやりたいことがあるので幸せです。
自分の時間があって、好きなことできる。

SNSの発信もこれからたくさんしていきたいし、ダイエットもしたい。
旅行もコロナ禍で行けなかったぶん行きたいし、精神保健福祉士の試験に再挑戦したい。
好きなことを仕事にしたいという夢もあります。

でも、周りから言われる何気ない一言
独身であることを揶揄するような一言で自分のしていることが、生き方が否定されている気分なのです。

なんでここまで考え込んでしまうのかは分かりません。
しかし、結婚しているのが幸せ、独身が不幸せという他人の考え方が私を傷つけるのです。

結婚するのも自由。
自分が結婚したいのか子どもを産みたいのか正直わかりません。
これからどうしていきたいのか焦らず模索していくつもりです。

今は他の人に色々言われようとも堂々と自分の好きなことをして生きていきたいです。