かつて「子ども」だったオトナより
まだ幼かった頃。家と学校にしか子供の居場所はなかった。その学校で虐められ、家では家で常に緊張を強いられていた私は、自分に適した場所は自分にはないのだと思っていた。自分に適した場所が自分にはない。でもそのどちらかしか子供の居場所はない。私は不適合者なのだ、と、生きることにおいて不適合者なのだと私は自分を断じた。そうすることで、悲鳴を上げたくなる自分を何とか抑え込んでいた。
十代になって。学校が遠方になったこと以外何も変わっていなかった。この世界において不適合者である私は、何処に