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令和5年度協働ラボの実施についてvol.0

市民活動サポートセンターのあんbeです。

トップ画像はnoouchiさんのイラストを使わせていただいております。
ありがとうございます。

さて、例年実施している協働ラボですが、今年は少し趣向を変えて実施しています。
本事業について、私が学んだこと感じたことなど、残したいと思い、筆を走らせています。

どうも1投稿で収まりきらないので、何回かに分けてシリーズとして投稿しようと思います。

初投稿となる今回は、vol.0として、協働ラボという事業自体について書いていきたいと思います。

協働の必要性ついて

少子高齢社会の進行、市民ニーズの多様化、複雑化などの社会背景が大きく変化する中、我々は日々新たな課題へ対応する必要があります。

また、行政のみならず、個の持てるヒト、モノ、カネといったリソースには限りがあるため、市民、地域団体、NPO、公益的団体、企業など様々な主体が、地域活動の担い手として手を取り合う『協働』の手法を用いて、まちづくりを積極的に進めることで、新たな課題へ対応していく必要があります。

特に、行政の支援が行き届きにくい分野で活動するNPO団体には、その専門性や先駆性、柔軟性を発揮し、地域活動の担い手として活躍することによって、まちづくりを促進することが期待されています。

そこで、多様な主体による協働を促進するため、NPOや市民活動団体と多様な主体(企業、大学生、地域団体等)が協働を体験する機会を提供し、協働の意識の向上を図ることを目的とし、協働ラボは実施されてきました。

協働ラボの変遷

現在の協働ラボの形になったのは令和2年度から。

それまではNPO団体と企業とのお見合いパーティー的な事業で、出会いを通じて新たな取り組みや関係性の構築を目的としてきましたが、参加団体が固定化されてきたことや、組織として企業と渡り合えるNPO団体が限られており、十分な成果が得られなくなっていったようです。

そこで令和2年度から、NPO団体に企業や他の主体と協働するだけのチカラをつけてもらう、育成型の事業となりました。

具体的には、ブランディング、ブログメディア、動画配信、拠点づくり、対話×デザイン等を通じて、NPOの協働に関する意識の高揚や組織内での関係づくりについて学び、
また、専門家を交えた合同ワークショップにより、ジャンルや立場が異なる参加者が、自らを知るとともに異なる意見を合わせていくステップを体験してきました。

また同時に、協働の事例を収集し、発信していくため、各種セミナーや講座を開催してきました。

今年度の協働ラボについて

以上を踏まえて、令和5年度では、主たる協働相手としてなり得る地域において、NPOがどのように関わっていけるのか、という点について深掘りしていく企画としました。

地域との協働を考えるにあたり、地域と密接に関わる市民センターの話が聞きたい。
館長らがNPOにどういうイメージや関心があるのか、はたまた無いのか、どの分野に関心があるのか、ひいてはNPOはどういう風に事業の話を持ち掛けると市民センターで事業がしやすいのか。
今年度の協働ラボでは、そのような実情を探るべく、地域や市民センターへの生涯学習・地域づくりを支援する各区の地域・人づくりアドバイザー(社会教育主事)にヒアリングさせていただくこととしました。

ヒアリングした内容は主要な意見をとりまとめ、今後NPOが地域で事業を行う際の参考にノウハウ?の提供を、またサポートセンターの開催するセミナーや講座の参考にしたいと思っています。

おわりに

各区でのヒアリングを通して見えてきたのは、各区ベースとなる課題感は同様だけど、加えて各地域特有の課題を抱えているよう、ということでした。

今後のnoteでは、ヒアリングした内容を分類し、課題を抽出。NPOが地域で活動していくうえで、行政やNPOの視点で課題に対しどのように対応していけば良いか、考えていきたいと思っています。
また、地域を“行政”や“市民”など別の言葉に置き換えても当てはまるものもあるかもしれません。

乞うご期待ください。

あんbe

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