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題名 「昇りゆく太陽」

時が流れていく限り
明けない夜はない。
いくら心を止めても
人が持つ感情とは裏腹に
波を打たぬまま
静寂な朝焼けは
真っ直ぐ今日へと向かう。
それはとても眩しく
背を向けたくなり
背を押されていく。
穏やかな朝の刻は
自分の懐へ
緩やかに刺激を与える。
始まりを告げ
失くしたままでいいから
今を歩けと
太陽の光は降り注ぐ。
見上げた空に手をかざし
隙間から覗いた暖かさに
救われる自分がここに居る。

          紗羅

昔の自分は
夜になると物思いに
考えたり悩むことが多かった。

夜の静けさが
さらに弧を感じるように

自分の壁へぶつかり衝突する日々。

不器用な一心さゆえに
闇を深くしていきながら

今思えば
堂々巡りの
取り越し苦労はたくさんある。

自分にこだわり
自分に縛られたあの頃。

何をやっていたのだろう
そう思いつつ

あの日の自分が
今へ繋がっている。

当時のキャパシティは
そんなもの。

そう認めてしまえば
後悔はない。

事ある度に
寝不足が続いたこともあり

そんな時
昇りゆく太陽に
照らされた自分は

クラクラする程に
眩しさを感じた。

どんよりと
暗い世界に沈んでいた自分に

言葉はなく、抑揚もなく
太陽が降り注ぐ。

それが心地良く感じていた。

過去を振り返りながら
詩を書いてみました。

もう少ししたら
日の出の時刻。

今から散歩へ出かけるので
戻るころには太陽が見えそうです。

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