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本と過ごす時間

先週ふとした瞬間にたびたび内側から湧き上がる声がありました。

モモ!モモ!と。果物のももではなく、モモ。
ミヒャエル・エンデの名作『モモ』です。


私のどこかにずっと、再び読みたいという気持ちがあって、何かふとした隙間に呼び覚まされたようです。


けれど先週はずっと眠くて眠くてしょうがなく、そんなときに本を開いても寝てしまうだろうし、、と内側の声を数日無視していました🥱📚

でもやはり、モモ!✨の声はひらめきます。
とにかくモモ!の一択
眠い。。気になる。眠い、、気になる…
………。
気になる!と
目に力をぐっと入れて(目を覚まして)


部屋にある本棚からオレンジの本、
ミヒャエル・エンデの『モモ』を取り出し、
寝てしまってもいいようにベッドに持ち運びました。


本の紹介文より

町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気持ちになるのでした。
そこへ、『時間どろぼう』(灰色の男たち)の魔の手が忍び寄ります…。
時間とは何かを問う、エンデの名作

本と向き合うこと数分、ぐんぐんと物語にのめり込んでいきます。本の内容は変わっていないのに、以前読んだ時の自分よりも、私自身の物語に対する気づきが深まっていました。


モモを読むといつも、
小さな頃の、勉強の時間は長くて、
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう!

おかしい!と大人に聞いてみたり、
時計の針とにらめっこをしていた時を思い出します笑


本を購入するに至る前まで、本屋さんや図書館でモモの存在は知っていましたが、…なぜか読むのをためらっていた時期が数年ありました。。
作者の画力、表紙の絵の力強いエネルギーに怖気づいていたのもあります笑
ようやく自分自身の読むタイミングになるころには、常にあたふた過ごす大人になっていたので、時間どろぼうの存在を知ったときには…


小学生の自分に、
『ナルベク ハヤクヨンデ!』
『ジカンノ ナゾワカル!』『モモ!』『モモ!』
と伝えたいです😊


現在と過去と未来、時間と空間の不思議。
一人一人の心の中にあるひととき。
ほんとうの時間、豊かに過ごす秘訣…

知れば知るほど興味が尽きません*

物語に出てくる登場人物も懐かしく、
なかでも、モモを時間どろぼう(灰色の男たち)から守ろうとする、賢者マイスターホラが居る、
時間の国(どこにもない家)までモモを道案内をする、少し先の未来を見透せる亀、カシオペイア🐢がかわいくて。。


道案内をするとき、亀の甲羅に光の文字を浮かべる言葉が大好きで、モモとカシオペイアの会話にもほっこり癒されます。

『ミチハ ワタシノナカニアリマス。』


本の最後にある、作者の短いあとがきを読む事でさらにワクワクして不思議な気持ちになります✨

もうすでに何度も読んだけど、手放せない本、大切に本棚にしまってある本があったら、本が気づくのを待って、読んで!と呼んでいるかもしれません😊
再読してみるとその時々の自分にメッセージをくれるはず…**

最後までお読みくださりありがとうございました⭐︎

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