娘と出会うまでにあったこと

貴重な体験~忘れないための記録①
【不妊治療を経て】

不妊治療は夫婦二人だけで共有していた。
結婚してから一年経って、二年経って、三年経とうとしてる。
子どもはずっと欲しいと思ってる。

最初は周りからも子どもはいつ?はやく産んだほうがいいよとの声はちらほらあった。そんなことは重々承知している。
でもなかなか宿らない…それが今の事実。相談もできない。

一人で有名な漢方薬探したり、鍼灸院等いろいろ調べてみたりネット情報を頼りに通った。不妊外来のクリニックも変えた。時間もお金も飛んでいく。

それでも赤ちゃんに会いたい。そんな一心やった。
不妊外来にいく度に多くの女性が通院している。
私だけじゃない。それが普通の感覚になる。
それでも、毎回結果がでないことに落ち込んでた。
周囲には話してないことなので、落ち込んでも相談できない。
一人で悩み、一人で泣いた。

夫婦の治療のはずやのに、女性中心の不妊治療。
どうしてもそう思ってしまう。
毎回股開いての診察。採血、膣座薬、筋肉注射。。慣れてしまう。満身創痍身体は痣だらけ、あちこち痒いし…
こんなんがいつまで続くんやろう。
そんな気持ちやった。

やっぱり諸々の不満は夫に向かう。
なんで自分だけ?
その思いは募るばっかりで、当たるとこもなくイライラする。

唯一相談できるのは主治医だけ。
医療に頼るしかなかった。
考えすぎたら赤ちゃんは逆にできない。自然にできるもの。
周りの声はあるけど、考えざるを得ない。考えるしかない。
私だって自然の力を信じたい。信じてるのに会えない。

悶々とする思いを繰り返しながら、
治療を継続して、
8月終わりにやっと、夢にまで見た陽性の結果が出た!

信じられなかったけど、嬉しかった。
今までの苦労は一気に払拭された。
そんな出来事やった。

…つづく。

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