オトナは切実/牧野真莉愛写真集感想文

2019年8月30日 18:06

牧野真莉愛「マリア17才」写真集感想文

☑️コンセプト系じゃない、真っ正面系の正統派アイドル写真集。ビキニも露出多めな部屋着(どうしようもない程かわいい)もしっかり載ってるけど、全体的に素朴な印象でそれがすごく、いい。
素朴さって野卑ですねぇ

☑️どちらかっちゅーと大人っぽい真莉愛ちゃんの顔立ちに胸キュンセーラー服が、もう。
セーラー服では追い付かない美しさが、セーラー服も真莉愛ちゃんも、どちらも余す事なく引き立てる。

☑️全体的にこの写真集の中の真莉愛ちゃんからは、夏休みに田舎に帰った時にたまたま会った級友的な匂いがする。懐かしいのに手が届かない、みたいな。

☑️セーラー服から覗いた脇腹。ビキニでバーン腹出されるよりナンボも貴重な‥。拝む、という行為はこういう時に発動されるんですね。合掌。

どこまでが観察者でどこからが対象物なのかぐらぐら分からなくなってアチラ側にいってしまいそうになる、というような密着体験を体感できる接写撮影はなく、あくまでも対象を対象としてきちんと仕分けしながら再確認してるような、礼儀正しい距離感がとても印象的。

まっすぐ正当に着こなしたセーラー服と、その周りに広がる山や雪景色などの背景までで、一枚の作品。一つの欲望。

切り取って真莉愛ちゃんをもっと近くに感じたい欲求は、そんなもんもちろんあるけど、そうじゃない。それがゴールなんじゃない。

なつかしくて照れくさい田舎の風景に17歳の真莉愛ちゃんを閉じ込めたのなら、己の手でめちゃくちゃにすることより、1ミリも垢をつけずじっくり外野で眺めることの方がよっぽど罪深くて卑怯なのはわかってるけど、そのぶん切実。

真莉愛ちゃんと一緒に、自分も17歳の気持ちに戻ったような気分になりたい訳じゃない。

そうゆう単次元ではもう済まされないこんがらがった欲求を、もう一度本来の適切な位置に戻しながら改めて吹き飛ばされたい。そんなもつれた一点の欲望。

セーラー服からふんわり覗かせた脇腹とか
プールの水につかったポニーテールの先っぽとか
そんな切なくて無頓着な攻撃に余すことなくゆすられてたいから、少し物足りないくらいの隔たりがある方が、腰をすえて打撃をくらえる。

大人って、手間かかる🙈

写真:牧野真莉愛「マリア17才」より"

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