こゆめ

よろしくお願いします。 月1ぐらいで作品を出していきたいとは思っています。

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せんすい島とすうちゃん

ドアを開けて中に入った途端目に映ったのは天井迄届くほどに積まれた雑貨や小物達が陳列された棚だった。 私は唖然とそれらを見上げて 「どうしょう!これ…決められるかなぁ?」 陳列されている品は、どれもこれも可愛くてこんなの決められる気がしないとオロオロしていると、リリーさんが笑いながら 「大丈夫さ、あんたにぴったりの品は絶対に見つかるはずさ」 「え?」 どういう事かとリリーさんに聞こうとするとリリーさんは、さっさとお店の奥にいってしまった。 追いかけようとするとカメちゃんが 「す

    • せんすい島とすうちゃん

      朝から準備万端でソワソワとカメちゃんとうーちゃんを待ってると外から 「すーうちゃん!」 「オーイ!起きてるか?」 声がして慌ててポシェットをかけて外に出た。 「起きてるよ!おはようカメちゃんうーちゃん」 「なんだ、てっきりまだ寝てるかと思ったのになー」 うーちゃんを見るとニヤニヤしてる…何か言ってやろうと口を開こうとするとカメちゃんが私とうーちゃんの間に入り 「ハイハイ!そこまで!今日は喧嘩は無しだよ!すうちゃんもうーちゃんも仲良く行こうね?」 そう言われ楽しみだったのを思い

      • せんすい島とすうちゃん

        教室に入って来るなりクマ先生が皆を見渡して 「皆さん!おはようございます。早速ですがお話があります!」 何だろうと皆が顔を見合わせているとクマ先生はニコニコと 「実は今度の月曜日は遠足に決まりました。なので各自お弁当と水筒とおやつを準備してください!」 クラスの皆が一斉に 「やったー!遠足だって!」 「楽しみだね!」 教室中がザワザワとしてる中チュー君がハイと手を挙げて 「ハイ!クマ先生ー!」 「はい、なんですか?チュー君」 「遠足は何処に行くんですか?」 チュー君が質問する

        • せんすい島とすうちゃん

          カメちゃんと別れてしばらくすると見慣れた黄色い野原が見えて来た。 トコトコと歩いて行くと見慣れたキノコのお家が見えて来たけど何かおかしい…? 「ん?」 目の錯覚だろうか? キノコのお家に…もう一本キノコが生えてる…もう嫌な予感しかない 「何で、キノコのお家にキノコが生えてるの?」 「あ!本当だー!キノコキノコだねー!凄いー!」 帽子のキノコとキノコのお家を見上げて 「うわー…今度は一体何が起こってるの…」 「楽しみだねー!」 楽しそうな帽子のキノコと対照的に疲れが…もう今日は

        せんすい島とすうちゃん

          せんすい島とすうちゃん

          「はい、今日の授業はここまでです。」 クマ先生がそう言うと 「ハーイ!クマ先生また明日ー!」 「クマ先生さよーなら!」 「はい、さようなら皆さん気を付けて帰ってくださいね。」 クマ先生が手を振りながら教室を出て行くと皆が楽しそうに 「今日は何して遊ぶ?」 「私はサッカーしたい」 「じゃ、今日はサッカーしよう!」 「図書館で勉強してから帰ろうっと」 「僕も一緒にいい?」 「いいよー」 「お腹空いたー早く帰ろー」 「今日のおやつは何をつくろうかな!」 皆それぞれ帰り支度をし

          せんすい島とすうちゃん

          せんすい島とすうちゃん

          「ゼェゼェ!ごほ!ハァハァ!……苦しい!もうこれ何度目…ハァハァ!もういい加減にして…」 下駄箱で膝に手を置いて下を向いて息を整えようとしてると 当の本人のうーちゃんは手を頭の後ろで組み 「あーあ、本当にカメもすうも体力ないなー!もうちょっと頑張れよ?」 「…💢。」 私はうーちゃんの言葉に一瞬ムカとしたが、それより横で倒れてるカメちゃんが心配だ… カメちゃんを見ると そこには見事にひっくり返った甲羅が… どうやらカメちゃんは甲羅の中に入ってしまっているようで様子が分からない私

          せんすい島とすうちゃん

          せんすい島とすうちゃん

          「ねぇねぇ?……は大きくなったらなんになりたい?」 「大きくなったら?うーん」 悩んでると 「僕はねー大きくなったらお店をやるんだ!」 「お店?」 「うん!」 「いいな…もう夢があるなんて…私はまだ決められない…あっちかこっちか…」 「そっか、もし…あっちかこっちか決まったら僕にも教えてくれる?」 「…うん分かった。」 「絶対だよ?…勝手に居なくならないでね…?」 「…うん、ちゃんと、ちゃんと言うから」 目を醒ますと目の前にキノコ 「あ!すうちゃんおはよう!」 「起きたー!

          せんすい島とすうちゃん

          せんすい島とすうちゃん

          帰り道うーちゃんと2人歩いていると不意にうーちゃんが 「今日はありがとうな」 うーちゃんの顔を見て 「え?何が?どうしたの?」 うーちゃんがいぶかしげな顔で 「気付かなかったのか?」 「え?何に…なんかあった?」 「嘘だろ?まじか…はぁ…」 うーちゃんは私の顔を見てため息をついた。その顔にムッとして 「もう!何なの!ありがとうって言ったり!気付くって!ちゃんとはっきり言ってよ!訳が分かんないじゃないの!」 怒りながら聞くと 「えー嘘だろ?何で気がつかないんだよ!普通は気付くだ

          せんすい島とすうちゃん

          せんすい島とすうちゃん

          「ゼェハァ…ハァ…苦しい…もう…走れない…」 右手を掴んでるうーちゃんを見上げると 「全く、これぐらいで…だらしねーな!あともうちょっだからがんばろーぜ?」 私は首を振り 「無理…ハァハァ…うぇ」 なんとか息を整えていると、ふとカメちゃんは大丈夫だろうかと見ると…そこにはカメちゃんの甲羅があった。 「え?何で甲羅…カメちゃんは?」 言うと甲羅からひょっこと顔を出して 「もう着いた?」 どういう事?…それに苦しそうでも無く平然としてる。 なにかおかしい…私はカメちゃんに 「…カ

          せんすい島とすうちゃん

          せんすい島とすうちゃん

          授業が終わるなり皆が私の回りに集まって来て口々に 「凄いよ!すうちゃん!」 「なぁなぁ!俺の相談にも乗ってくれよ!」 「えー!ずるい私も!」 皆の反応にビックリして困った。 私からしたら、たわいのない一言だったのに…チュー君からも 「相談に乗ってくれてありがとう!すうちゃんのお陰で好きな事が誰かの手助けになるなんて!ほんとうにありがとう」 そう言ってもらえた。 なんだろう…心がポカポカする…初めての感覚だ。 いつも誰かに何かをしてもらうばかりだったけど…私も誰かの為にしてあげ

          せんすい島とすうちゃん

          せんすい島とすうちゃん 外伝 

          キノコ会議 「さて…今日皆に集まってもらったのは…大事な話があるからです。」 「大事な話…」 「ゴクリ!」 「そうです大事な話」 「それは…?」 「それは!すうちゃんのご飯の事!」 「ご…ご飯の事!」 「そう!最近のすうちゃんはずっとパンの実しか食べてない!キノコあるのに!」 「それは…まずいですねキノコあるのに!」 「それで、何か良い案がないかと思って」 「ハイ!どさくさ紛れてキノコ食べてもらうのはどうでしょうか?」 「…それは、直ぐにバレてしまうんじゃ?」 「じゃ、パン

          せんすい島とすうちゃん 外伝 

          せんすい島とすうちゃん

          ザーザーという雨音で目が覚めた。 そっとベッドから起きて外を覗くと結構しっかりと雨が降ってる 「あー今日は雨かー」 言うと 「あ、すうちゃんおはよー…アメ…て言った?」 「あの…アメ?」 「アメが…降ってるの?」 キノコ達の言葉に慌てて 「違うよ!そっちのアメじゃないよ!これはお空から水が落ちてくる天気の事!」 「え、お空から水が降ってくる!好きー!」 「しっけー、いいよねー!」 「ジメジメ!さいこー!」 一転してキノコ達が楽しそうに騒ぎ出した…それもそうかキノコはジメジメし

          せんすい島とすうちゃん

          せんすい島とすうちゃん

          「うわ!なんだこれ!」 外からの大きな声にビックリして飛び起きた。 「は!え?なに!」 「あ、すうちゃんおはよー」 「おはよー」 「起きた?誰か来たみたいだよー」 「?うーん、おはよう…誰だろう」 ベットから起きて窓から外を見ると青いランドセルを背負ったうーちゃんと赤い手提げを持ったカメちゃんがキノコのお家を見上げている、私はパジャマのまま慌てて外に出るとうーちゃんが私の姿を見て呆れた顔で 「すう…まだ寝てたのかよ、もう学校に行く時間だぞ!」 首を傾げて 「学校?」 カメちゃ

          せんすい島とすうちゃん

          せんすい島とすうちゃん

          小高い丘を走りながら下ると黄色いレンガの道に出た。 「うわーとっ!…良かった!道だー」 キョロキョロと辺りを見渡してホッとしてると 「へー?これ、道って言うんだ?」 帽子から声がして 「うわ!ビックリした!そうだった…」 「うん?どうしたの?すうちゃん」 「ううん、なんでもない…あ!」 誤魔化そうとした時、視界の角に青いランドセルが見えた。 「人だ!」 慌ててランドセルが見えた方に駆け出した。少しだけ見えた青いランドセルは角を曲がってしまったようで私は必死に大声で 「あの、ち

          せんすい島とすうちゃん

          仔猫のお昼寝

          仔猫のお昼寝

          せんすい島とすうちゃん

          私の名前は菫。 みんなからは、すうちゃんと呼ばれている小学5年生なんだけど…最近学校に行きたくないんだよね… それはなんでかと言うと勉強が最近よく分かんない… みんなが分かる事が私には分からない… そんな私に見かねた先生が教えてくれるけど…そのせいで授業が止まるのが嫌でたまらない、みんなが私を見ているようで恥ずかしいし…私のせいでみんなに迷惑をかけているんじゃないのかって… それからは授業が辛い… 苦しくて苦しくてもう一人じゃ辛くてパパとママに相談しよかと悩んだ…でも上手く説

          せんすい島とすうちゃん