見出し画像

「一歩踏み出したいあなた」は私だったみたい

昨日から始めた「一歩踏み出したいと思っているあなたの、背中を押したい」。
書いてみるものですね、さっそく反応がありました。
私自身が一歩を踏み出せたのです。

昨日の記事の投稿ボタンを押す時、とても緊張しました。
こんなの書いていいんだろうか、プライバシーはどうだろう、とあれこれ迷ったのですが、えいやっとぽちしました。

「一歩踏み出したいあなた」は、私だったようです。

そしたら、昔の教え子が一歩踏み出した新聞記事が、目に飛び込んできました。
大学に入ってからずっと取り組んできた、社会の課題を解決するために、団体を設立したという記事でした。

彼女が高校生の時、ほんの半年だけ授業を担当したくらいのおつきあいでした。
何がきっかけだったか…高校1年生の彼女とじっくり話す機会がありました。
公務員になりたい、と話していた彼女に、公務員もいいけど、それ以外の選択肢も考えてみてもいいかもね、と、社会課題に取り組んでいるNPOのイベントを紹介しました。いろいろ見たあとで、やっぱり公務員になりたいと選ぶほうがいいかもね、と言ったような気もします。

高1なんて、まだまだ世界は狭いものです。そんなのあたりまえのことです。
接することができる大人だって、限られています。
そんな時に、少し斜め上の世界を見せられたらいいのかな、それくらいの気持ちで高校生の話を聞くようにしていました。
教員になる前からいろいろな経験をしてきたので、そういう教員がひとりくらいいてもいいでしょう、と。

2年後、彼女から大学合格の知らせが届きました。
高1の時話していたのとは異なる進路でした。
そのメールを見た時、嬉しくて涙が出ました。
彼女が私のアドバイスをきいてくれたことが嬉しかったのではありません。
私のことを覚えていてくれたことが、嬉しかったのです。
私のことを覚えていて、連絡しようと思ってくれたことが、嬉しかったのです。

その後彼女とは、SNSでつながり、一緒にランチに行きました。
どんどん大きく羽ばたいていく彼女。
私の理解の範囲を、軽々と超えていく様子を、少し心配しながら、頼もしく思って見ていました。
そしてつい先日、大きな新聞社の新聞記事になっていました。
はっきりと自分の考えを持って、人に伝えようとする人になっていました。

こんな素敵な生徒の背中を押せたなんて、私、なんて素敵な体験をさせてもらったのだろう。
やっぱり私は、人の背中を押すのが好きなんだな。

と、SNSに書いたところ、彼女から感謝のメッセージが届きました。
さらら先生に会えてよかった、と。
それは私も同じで、お互いにとって素晴らしい出会いだったのだと思います。
彼女の記事を読んで、自分がやりがいを感じていたことを、大切に思えたのですから。

一歩踏み出したい時に、お話を伺うことで、お互いに響き合えたらいいな。
それが背中を押すことにつながっていくのかもしれません。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?