最近の記事

ふわっと軽く。

髪を切りに行く。 いつも行っていたところでなく、違うところへ。 久しぶりにサロンを変えるので、ちょっとドキドキする。 店員さんは若くて、腕にタトゥーを入れている。 顔はベビーフェイスなのに、腕はタトゥー。 店内はドライフラワーが茂っている。 話はきっと合わないだろう。 前に行っていたサロンの人とは話が合った。 そして、毎回それなりに自然と話が弾み、楽しかった。 でも、人気が出てきたようで、だんだん予約が取れなくなって、 なんとなく、話がちぐはぐになって、楽しくなくなった。

    • 本当は?

      その日は、とてもよく晴れた青空で、気持ちのいい朝だった。 冬の空気は冷たいけれど、どこか心地よく、いつもよりも幾分大きな歩幅で 快調に歩き、快調に車に乗り込み、会社に到着する。 ふと携帯を見ると1通のメール。 タイトル「岡田です」 誰? 岡田? 知らんけど。 内容「口頭で聞いたアドレスなので、間違っているかもしれませんが、    イェンさん、戻られる前に再度アクションの稽古をしたいので、    連絡くれませんか?」 は? 岡田? 稽古? アクションの?

      • ケトル、壊れる、我に返る。

        実家から箱でもらったカップラーメンが入り口を占領している。 だいぶ食べ飽きてしまったせいか、ありがたみが薄れている。 カップラーメンはけっこう飽きる。 とはいえ、腹が減っては戦はできぬ。 いつものようにカップラーメンのふたを開けて熱々のお湯を注ぐ。 待っている間、 どうしてもその積み上げられた段ボールの箱が気になってしょうがない。 片付けよう。 そう思い立ち、立ったり、かがんだり、繰り返しているうちに、 パーンと何かがはじけ飛んだ。 そう、パーンだ。 ガッシャーン

        • 踏み出せなくて、おもい。

          冬の時期は布団が心地いい。 暖かくて心地いい。 その分、布団から出られない。 夜、トイレに行きたくなるけど、出られない。布団から。 暖かくて出たくない。 この心地よさから出たくない。 でもスッキリしたい。とても。 あぁ、どうしたらいいのだろう。 あぁ、どうしたらいいのだろう。 ただ時が流れるばかりだ。 そして再び夢の中だ。 ****** 今日はなんだか事務所があわただしい。 午前中はあんなに穏やかに時が流れていたのに、 最近の荒れる天気のように、急転直下で狂いだす。 本

        ふわっと軽く。

          雨の日にシトシトと。

          今日は日曜日。雨。 そんな日は、ネットで買ったデスクチェアーを組み立てよう。 昨日届いた梱包の封を切る。 でもこういうの、苦手なんだよね。組み立てるの。 昔から組み立てるのは苦手だ。 上手く組み立てられない。 だから好きじゃない。 完成されたものでお願いします。 ついそう思ってしまいます。 でも今日は組み立てます。雨だから。 きっかけなんてそんなもん。 些細なもん。 そんな中、会社から電話が鳴る。 「あの、話をしまして、書いてもらいました!」 「おぉ、よかったね。ありが

          雨の日にシトシトと。

          足りない言葉と届かない気持ち。

          1月14日、日曜日。晴れ。 この町には「どんと祭」というお祭りがある。 どんと祭。どんとフィスティバル。ドンフェス。 まぁ、簡単に言うと正月飾りを神社で燃やしてもらうお祭りである。 このお祭りが意外と結構混むもので、毎年、臨時駐車場が設けられる。 その少し離れた臨時駐車場に車を止めて、紙袋に入った会社の正月飾りを ガサガサ音を鳴らして、てくてく歩く。 すれ違う子供連れ、家族連れ、カップル。 なんてほのぼのした休日。 神社のお焚き上げする場所に、紙袋を置く。 せっかくな

          足りない言葉と届かない気持ち。

          終わりがくるまで。

          もう正月から大変である。 会社が崩壊しそうだ。 おもに人間関係だ。 今更なんだけど、今、非常に最悪な状況である。 新年のご祈祷に行ったとき買ったおみくじは、まずまずだったはずだけど。 結局、積もり積もった感情が、それぞれで爆発した感じだ。 そのそれぞれが、そうだよね、しょうがないようね、まぁねぇ。 という内容なんだけど。 かみ合わないとはこういうことなんだろう。 言葉が足りなくて、伝わり切らなくて、イライラして、ボッカーンだ。 いつも通りに出社したら、もう朝礼

          終わりがくるまで。

          始まりの日。

          今日は1月1日。 昨日の夜に食べた最強のどん兵衛の塩辛いスープの味が、 まだどこか、のどにこびりついているような気がして なんだか新鮮さにかける朝。 昨日は12月31日。 何かが変わったような、変わらなかったような、そんな1年。 何かを変えようとしていたような、でも変えられなかったような、 そんな感触がない1年。 確かに365日を過ごしたはずだけど、案外記憶には残っていないものだ。 最近、よく仕事でミスをする。 もちろん、気を付けてやっているのだが、ミスをする。 そのだいた

          始まりの日。