G8: Triple Trouble

さてやっとsarrystopper開幕。

もうすっかり細かい経緯は記憶の深いところにいってしまって戻ってこないけど、どうやらKuriに好かれてるらしいことは噂で流れました。
きっとこの頃からもう他の男の子たち含めMSNで頻繁にチャットもしていた。

Kuriは韓国出身。けど小学校3年生くらいからもう韓国を離れていてずっとこのインターに通っていた。
なので英語も完全にアメリカナイズされており、自身のどこからどうみてもアジア人のルックスにコンプレックスを感じていた。
女の子とも隔たりなく仲良くできて、面倒見が良く、スポーツと音楽が大好き。クラリネットを習っていて音楽の先生が率いるスクールバンドにも当時から入ってた。
そんな彼はクラスの女の子からももちろん人気で、彼のことを当時好きだった子が何人も居たことを私はまだ覚えてる。
現に当時誰もいない校舎の階段で、同級生の女の子に「Do you like Kuri?」と問い詰められたことがある。
彼女は明らかにKuriが大好きだったので怖すぎてNoとしか言えなかった 笑
そんな彼の、私が知る限りでの当時の欠点は、沸点が低くすぐにプッツンとブチギレるところだった。
私は彼のことを(言語レベルの高さ的な意味で)憧れの眼差しで見る反面、いつ彼の爆弾スイッチを押してしまうかが怖くて彼の顔色を窺っていたところが少なからずあると思う。
少なくとも、Aちゃんがしていることはしないようにしようと思ってた(睨み返すとか、、、ね)

とある日、Swimming Galaという名のゆるゆる水泳大会のあと、クラスの唯一のカップル、他片思い中のペアたちでダブルならぬトリプルデートをしようということになった。

SちゃんとH(私はKAPPAと名付けてそれが本人にも定着した 笑)、イギリス人のAとなんとAちゃん、Kuriと私。といったような。

私たちグループは当時公開されたばかりの着信ありを観た。

平日ど真ん中の、お昼頃から映画を見に来てるような人は当然いないわけで、奇跡の映画館貸切。
横一列にど真ん中の席を陣取るわたしたち。私はAちゃんとKuriに挟まれるような形だった。

みんながキャーキャーなってる間目の前の席に何か浮遊物が!!!
横を見るとKuriがニヤニヤとイタズラにポップコーンを投げてた。お互いにポップコーン投げ合ったり、楽しかったきがする。

みんなでその後プリクラも撮って、楽しかったんだろうけどとてもとても不思議な1日だったのを覚えてる。

心底謎のメンツだった 笑
Kuriは上段左

またある日にはKuriにゾッコンだった例の子の誕生日パーティーで、プールサイドにてみんなでTruth or Dareをやった。(※よくあるパーティーゲームでグループで円になり真ん中に置いたボトルをスピンしてボトルが差した人に「真実」か「挑戦」選ばせる。「真実」を選んだ人は聞かれる質問に必ず正直に答えなくてはいけないし、「挑戦」を選んだ人は命令されたことを必ず実践しなくてはならない。要するに日本でいう王様ゲーム)
その間、どうやらKはJ、改めKappaの携帯を手にして私がKappaに送ったSMSを片っ端から盗み読んだらしい。
私のKuriに対する短気だよね〜とかいう愚痴にブチギレ。そしてあだ名をつけて呼んでることもバレてブチギレ。

仲良しの、またまたKuriに実は片思いしていたIちゃんがKuriに嫌われた。関係修復不可だと号泣する始末。

私は私で携帯を無防備に触らせたKappaを恨みつつKuriについにころされるのではと、、、怯えました笑笑

でもそこはやっぱ10代。気がついたら元通り、仲良くなりました。MSNでSorryを言い合った気も少しする。
ちなみにいつも謝るのはKuriの方だった。

ロマンチックなことばかりじゃなく本当に、本当にいろいろあった。

だけど当時のKuriと言ったら1番あたたかい思い出としてあるのが.…

誕生日のお祝い。

前々回でも言っているようにG8から男子陣との仲も深まり、Sarryという1人の人間の認知度がそれなりにできてきたとき。
誕生日に。といってKuriとKappa、あともう1人Sがプレゼントをくれた。
Kappaは、麦わら帽子を被ったサルがHappy Birthdayと書かれたクッションを持った小さなぬいぐるみ。
Sはガラスでできたミニチュアダックスフンドの置物。
Kuriは同じくガラスでできた馬の置物。
他にもカップケーキの形になったもこもこ靴下とかももらったような気もしないでもない。

ガラスの置物。大学留学の時にも持っていった。今は実家の自室に

これは本当に本当に嬉しかった。
インターに入ってまだ間もないのに、クラスの一員になったんだ。友達として見てくれてるんだっていうことに。

そしてもっと驚きだったのが実はこの3人からのプレゼント、全部Kuriが1人で私にあげるために買ってくれたものだった。
Kuri以外誰も私の誕生日は覚えてないか、知ってたけどプレゼント用意するでもなくて。
当日Kuriがホームルームにプレゼントを持ってきてるのを知った彼らはやば!じゃあこれ渡させて!みたいな形でKuriから分配してもらってたらしい.…
あとはKuriの気持ちを隠すためのフェイントという意味もあったのかもしれないけど。

この事実を知ったのはこの時よりずっと後の出来事。
すぐに事実を明かさず自分だけに留めておくというのがこの先も登場する彼のエピソードなのだけど、とてもKuriらしいと今となっては思うのでした。
Kuriの優しくて、不器用なところ。

彼からの好意は確かに受け取っていたけど、どうしてもKuruのことは双子のお兄ちゃん(厳密に言うと実年齢は私のが一個上だけど)としか捉えれなかったG8。
そしてそれはG9、ハイスクールに入っても変わらない「はず」でした。

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