国際識字デーに考える、識字を取り巻く国際教育政策の潮流

こんにちは、理事の畠山です。9月8日は国際識字デーで、サルタックが設立された日でもあります(当然ですが、私にはセンスが無いので、この日を設立の日に選んだセンスがある人は、ネパール側の初代代表です)。

折角なので、今日は識字を取り巻く国際教育政策の潮流のお話をしてみようと思います。これはなかなか面白いトピックです。なぜなら、

・子供達がリテラシーを身に付けられる教育の旗振り役は誰なのか?

・識字のアセスメントを推進しているのは誰で、その背後には誰がいるのか?

・識字に関して、どのような官民連携が繰り広げられているのか?(字数が多くなってしまったので、9月8日のウェビナーで話した後に、この記事に追記という形で記載します)

というトピックを見ると分かるように、誰がどのような思惑を持ってリテラシ―分野に絡んでいるのかは、国際協力や国際的なポリティクスの縮図のようなものだからです。そこで今回は、上の3つのポイント周りのお話をしてみようと思います。

その前に、二つ広告です。サルタックでは国際識字デーを記念して本を贈ろうキャンペーンをしています。ネパールの公立学校に通う子供の多くは家に一冊も本が無く、学校の外で識字を身に付ける機会がありません。サルタックは本を現地で調達しているので、150円のご寄付で1冊の本を贈る事ができます(最近まで1冊100円で調達できたのですが。。。)。ネパールの公立学校に通う貧しい子供達も家で識字を身に付けられるように、本を贈ってみませんか?キャンペーンサイトはこちら

そして、9月8日の20時からウェビナーを開催します。参加費は無料なので是非どうぞ。ウェビナーの参加登録はこちら。内容はほぼほぼこの記事の通りですが、Q&Aがあるので、この記事を読んで質問がある方はぜひご参加ください。

それでは広告はこの辺りにして本編に入ろうと思います。

1. リテラシーを巡る国際教育政策

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