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天麩羅処ひらお

さく!
はふ!

うんま〜!!

仕事で福岡市中央区天神に出たので、ランチをしようということになり、天ぷらのひらおアクロス店へ立ち寄った。

天麩羅処ひらおは福岡市民が愛する天ぷらやさん。

結構お客さんが並んでいることが多いが、回転が早いので思っているよりもすぐに順番が回ってくる、ような気がしている。
あ、混んでる!って思っても、列の割には早めにに自分の番になると信じている。基本並んでまで食事はしたくないが、並んでもいいかなと思ってしまうのがひらお。並ばないと食べれないなら、並んででも食べたいくらいに美味しいと思っている。

かなりリーズナブルで、そしてとても美味しい。

揚げたてを提供するため、厨房を囲むようにカウンター席が並んでいる。隣の人との間には簡易的なパーテーションが設置してある。会話もできるし、一人でも落ち着いて食べれるカウンター。

私がその日頼んだのは、あじわい定食。

メニューは、えび・鶏もも・白身・いか・野菜3品とご飯とお味噌汁。そして塩辛。この塩辛が、ひらおの代名詞だ。ゆずが効いたあっさりとした塩辛。
以前は食べ放題だったが、いかの不漁により、現在は一人一皿のみの提供となっている。

この塩辛とご飯で、正直、私はいつもお腹いっぱいになる。
天ぷらを食べに来たのか、塩辛を食べにきたのか、どちらを食べにきたのかがわからなくなる塩辛。それが私にとってのひらおの塩辛だ。

私はこの天ぷらのひらおの塩辛を知るまでは、いかの塩辛と言えばわた(内臓)が入ったものしか食べたことがなかった。酒のあて、それがいかの塩辛の印象。ご飯と合わせるなんて考えたこともなかったが、この塩辛はとてもご飯によく合う。一人一皿のみだが、ダイエット中の私には十分な量だった。

ご飯なしでビールと塩辛と天ぷらでも良かったな、と思ったりもしたが、その日はランチで来たわけだし、午後から仕事もあるしと、泣く泣くビールを諦めた。

ご飯と塩辛と味噌汁を食べていると、目の前のバッドに天ぷらが置かれていく。

置かれていく天ぷらは、順不同。出来立てがどんどん揚げられて、載せられていく。
私は最初と最後に好きなものを食べたいので、たまに、最後にかぼちゃ?と思ったりもするけど、それもまたご愛嬌。かぼちゃは美味しいけど、私は肉か魚で〆たい。

全部写真に撮ろうと思っていたはずだったのに、次々と載せられていく天ぷらを食べるのに夢中になって、気がついたら写真のことはすっかり頭から消えていた。

口の中が火傷しようとも、我らは勇敢に揚げたてを食らうのだ。

衣はどれもサクサクで、天ぷらはどれも熱々。
鶏ももを食べたら、サクサクの中から肉汁がじゅわ〜っと溢れてくる。ハフハフと食べるとじわ〜っと口の中に唾液が広がる。塩を少しかけて、最初は塩味でいただいて、次に大根おろし入りのつゆに天ぷらをひたす。ほんのり甘いつゆに油が落ちて、サクサクの衣が少ししっとりとする。つゆを一旦ご飯にバウンドさせてから、口の中につゆで少し温度が下がった鶏ももの天ぷらを放り込んで、頬張る。口いっぱいに旨味が広がってたところを一気に飲み込む。箸はすでに次の作業に移っていて、私はつゆのついたご飯を頬張った。

至福の時。

えびは小ぶりだが、ぷりぷりとしている。かぼちゃもほっくり。スナップエンドウはサクサクとした食感。いかは柔らかめ。どの天ぷらもさっくさくで、これぞひらおと言わざるを得ない。

昼から仕事をするには満腹すぎるお腹を抱え、私は職場へと戻ったのだった。



塩辛、買って帰ればよかった〜。







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