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拷問道路

拷問を好き好んで受け入れる人。
それを人はドMと呼ぶ。


福岡市西区に今津運動公園という公園がある。

かなり広い公園で遊具も二ヶ所に分かれていろんな種類があるし、テニスコートなんかもある。大人向けの健康遊具もたくさんあって、一日いても暇が潰せるので、息子たちが小さい頃はたまに訪れていた公園だ。

糸島に牡蠣を買いに行った帰りに、愛犬ポッキーの散歩ついでに久しぶりに今津運動公園に行ってみた。

私がこの今津運動公園で好きなのは、足ツボロードだ。

私はこの健康遊歩道を拷問道路と呼んでいる。
全長70mにも渡り足ツボが続く道だ。

もうさ、めちゃくちゃ痛い。
途中離脱するぐらい痛い。
たかだか70m歩くのに、相当時間がかかる。

足ツボが石でできているので、どうしようもないくらい痛い。
石でできてなくたって痛い。
もう、悶絶するくらい痛い。
なんで私、この道に足を踏み入れたの?ってくらい痛い。
いやいや、踏み込めてないしって思うくらい痛い。
ああ、もう痛い。ずっと痛い。
想像するだけで痛い。
いや、それは盛りすぎだ。
ただ間違いなく痛い。

とはいえ、やめられないのが足ツボ。
こんなに痛いのにやめないなんて、私ってドMだったっけ? と頭に疑問符が浮かぶ。
そんなことを考えながら途中離脱しつつも一周すると、どういう訳か足がスッキリしていた。

なんでスッキリするんだろう。
中国四千年なのかしら。
反射区ってなんよ。
経路ってなんよ。
なんで足のツボ押したら、体の別の部分が良くなるのよ。
どういうことよ。

え?
調べる?
調べてみる?

無理。
めんどくさい。

ということで、なぜ足ツボが効くのかは私にはわからない。もしかすると太古のドM体質の人があみだした健康法なのかもしれない。あるいは自分たちのドMっぷりを正当化するために、何かないものかと調べあげた結果なのかもしれない。

なぁぜなぁぜと考えていると、腰痛持ちの夫が、
「なんだか腰の痛みが軽減した気がする〜」
と天津木村風に言ったかどうかは思い出せないが、足つぼによる腰痛の軽減の可能性を言い始めた。

「家でも足ツボしたい」

理由はどうあれ、腰痛が改善されるならとのことで、足ツボマットを買おうという話になった。そこで私は、過去に足ツボの何かを買っていたのを思い出した。

これ。
立ってられん。めちゃ痛い。
ああ、やっぱり痛い。

この踏み絵、まじ拷問。

足つぼ、謎のツボ。
私には全くもって理解不能だし快感には程遠い。セルフ拷問を受ける度に、私はドMじゃないのだなと実感しつつ、何かに効くことを期待して私も乗り続けてみようと思う。


乗り続けた先にあるのは快楽か、はたまた健康か。


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