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いしのまき循環生活アパートメントを終えて

こんばんは。お久しぶりの更新です。

あれよあれよと時間が経ってしまっていました。

 9/16.17に石巻のセキスイハイム展示場で開催された“いしのまき循環生活アパートメント~地域のみんなで作るサスティナブルな場~”についての備忘録です。

 初めての参加だったこちらのイベント、素直な感想は...暖かくて元気をもらえるイベントでした。

 石巻というエリアで循環をテーマとし、住宅展示場を活用する取り組み。緩やかにサスティナブルって何だろう?と考えさてくれる場所でもあり、情報交換の場でもある。これからを担って行く若い世代が集う、そんな場所でした。

 主となるテーマの“循環”
 植物を扱う仕事として、どのようにアプローチしていくか、私なりの現在の解を。
 
 今回のイベントで花叢は、宮城県産の生花にフォーカスを当ててみました。宮城県産の花は、市場に流通する花の中でどれ程の割合なのか。普段花屋で見かけるあの花は、何処から来ているのか。栽培されているものは、誰が作っているのか…。実際に目の前に並ぶお花たちが、県内生産された花たちと言うのを知ってもらいたかったのです。
 県内で生産されている切り花を集めるのに大変苦労しました…。大変すぎて、産地エリアを東北まで広げたくらいです。季節も、ちょうどお彼岸前。生花市場で手に入れた県内産の切り花は、スプレーマム、ケイトウ、バラ、ワレモコウ、…。花屋でいうと、なんとも残念なセレクトです。東北エリアからは、リンドウ(岩手)カラー(山形)ホトトギス(山形)ユーカリ(福島)が。
それでも、私のなかでは満足行かない仕入れでしたので、花叢宅の敷地内や山から、姫りんご、青じその花、ウメモドキ、ススキ、名もなき草、紅葉のもみじ枝などをピックアップしました。

 普段当たり前に仕入れているお花のほとんどが、県外生産か輸入の生花。実際のところ、買って下さったお客様がどの手度満足されたのかは私自身わかりません。ですが、“あること”のありがたさや、“自分たちが住んでいる県内で生産された花”という情報をもとに、少なからずお花の先にある“生産者”や“自然”に目を向けてもらえたのではと思っています。

 どの様に飾ったら、素敵に見えるのかを知ってもらうというのは、とても大切だと思っています。道端の草花や野菜の花、実、果実、身の回りの植物を生活に置いてみる。普段は気にしない季節の変化を感じられたりして、良い循環が生まれるはず。

 市場に流通しない、自然の植物をイベントに持っていく。紫蘇の花も、姫リンゴの枝も、名も知られないような草も。私が山や野から持参した枝や草花は、一部の方にとても人気で、すごくうれしい気持ちになったのもいい思い出。

話があちこちになってしまいましたが、こんな感じでした。

 実際、地元で作られる衣食住のあれこれ。知っていたつもりでも、知らなかったことが山ほど…。農業はもちろん、林業、漁業の事。震災をきっかけに移住をし、石巻で新たなモノ、コトをはじめたり、今までの営みを守ってくれたりしている事。 これだけSNSが主流の世の中でも、きっかけがないと知らないまま素通りできてしまう世の中だと思います。そんな中で人と相対して会話をし、情報を得るというのは、特別とまでは言わないけれど、熱量がすごいのかもしれません。

石巻というエリアで、“循環”をテーマに開催されてきたこちらのイベント。

 震災から11年、また季節が回れば12年となります。震災からの復興、地方創生だけでなく、地球環境への取り組みも全力で行わなければいけない。そんなお話もしました。考えれば考えるほどに絶望的で、でもそこに希望を見いだすことをあきらめない。そんな言葉も聞きました。

“この土地に根付くもの”
それはいったい何なのかを、感じて考えます。

 私はまだ独り身で、子供はいないけれど、未来へ残す為の“今”は、次の世代の人たち為のあたりまえを守ること…。循環していく暮らし、自然を少し深く考える機会がもっと増えていけばいいなと。

毎度、文章がまとまらずとてつもない時間をかけました(笑)少しでも、いろんな目線で、循環について考える人が増えたらいいなと願っています。


花器をご持参してくださったお客様
会場装飾 "秋うらら"
宮城のお花をメインにセレクト


会場装飾のお花

いしのまき循環生活アパートメントを終えて


ササキハルカ




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