「もっと話して」のハードルが高いひと


「言ってくれなきゃわかんないよ」

「だからもっと相談して」


昔のわたしは、よく
こう言われるタイプでした。


40歳を前にした
いまは逆で、

悩んでいることや
モヤモヤしてることこそ、

どんどん人に話すようになっています。


話す相手は、
わかってくれそうな友達だったり、

子供のことなら
直接かかわる先生たちだったり、

それ以外のことはお金を払って
コーチングを受けたりもしています。



なぜこんなふうに変わったかというと、

『話すほうが、はやくスッキリする』

このことを、何回も体感してきたからです。


◆話すハードルが高かったころのわたし



昔のわたしは、
人に相談ができないタイプでした。


そして、
問題が大きくなって
無視できなくなってはじめて

話すしかなくなるんですが、


そうなると、だいたいは

「もっとはやく
   言ってくれたらよかったのに」

「もっと話していいんだよ」

って言われます。


たしかにそうだなって思うし、

はやく言ったほうが
みんなも助かるっていうのはわかってます。



でも、なんかね。

「もっと話して」って言われるだけで、

なんか責められてる、
怒られてるって思っちゃう
んですよね。



ーーもっとはやく言えない
自分でごめんなさい、


わたしなんかに時間とらせて
すみません、みたいな。


今から思うと、

・まわりに相談して解決した
   成功体験が少なかった

(相談してかえってイヤな結果に
   なったことをひきずってる)


・人に迷惑をかけてはいけないと
   思っていた

(ダメなところを見せたくない)


こういう根っこの感情が、
当時はあったなーと思います。



◆いま、「話して」という側になって思うこと


なので
そういう状態のひとへの声かけは、

いまも正解がわからないです。

「言ってくれたらうれしい」

「話してくれてありがとう」




これでも相手によっては
負担になることもあるし、


わたし自身も当時は、
『そんなこと言わせて申し訳ないな』

と思ってました。


でもやっぱり、

人間はことばで
意思を伝えあえる生き物だし、

その人が悩んでいることが
自動的につたわるしくみは、

この地球にはまだないから。


「なにか困っているなら
   教えてほしい」っていうのを、

相手のタイミングを待ちながら
くり返し伝えていく
しかないなぁ、

とも思うのです。


◆「なんで言わないの?!」っていわない人になりたい


とはいえ、子育てでも仕事でも、

「なんで、もっとはやく言わないの!」
ってなっちゃうことはあります。


怒ったりイラっとしてるのが
伝わっちゃって申し訳ないときも
多いんですが、


それは
言ってる側の余裕がないだけであって、

せっかく伝えてきてくれた
あなたを責めたいわけじゃないんです。


こちらとしては、あなたのことを
「できるなら手伝いたい」って思ってるし、

むしろこのタイミングでは
何もしてあげられない自分を、

無力だなぁとも思ってるんです。


なのでわたしは、
子供たちや関わった人には、

困ってることを伝えたら、ラクになった

成功体験をもっとつんでほしいなと
思ってます。





もちろん、
「言うの忘れてた」とか
「言い出しにくかった」はあるうえで、

それが
win-winの結果になったら
もっとうれしいなって思うんです。


どんな重たい話でも、
勇気をだしてしてくれたなら、

それは迷惑じゃなくて、
選んでくれて、信じてくれてありがとうです。


なんでも話せる場所は、

意外ととすぐ近くにあるのかもしれませんよ、って話でした。

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