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米国中学校事情がまたもや悩ましい

 皆様今週もお疲れさまです。日本はそろそろ寒さが和らいでいるでしょうか。当地では、今朝突然の降雪がありびっくり仰天。数時間で止みましたが、フィル(前出グラウンドホッグ)の予言が外れたかとドキドキいたしました。すぐに止んだのでノーカンです、ノーカン。
 さて、今週末ミシガン州にて息子の剣道トーナメントがあり、泊まりがけで行って参ります。そこそこの規模の大会のため意気込みも充分。追い込み練習にも気合が入り、最近は夜の9時まで道場に残って稽古している息子。ぜひ良い結果が残せるといいのですが…。
 学校の勉強量が激増し、難易度も増してきて、この数週間息子のサポートで忙しくてですね…。

 はよ大会終わって(涙)という状況なのです。

 いえ、息子に頑張って欲しいのは山々なんですけれども。
 チューターのレッスンと習い事と宿題とテスト準備と予習で平日は埋まり、土日は予習復習で終わります。しかも夫と二人がかりでサポートに入っている状態。どうしてそんなに大変なのかと言えば、テストが頻繁である上に、応用力を問う内容が多いのです。毎週何科目も種々のテストがあり、成績がすぐに変動してしまうので気を抜けない。つら…(涙目)
 学力の高い学区なので厳しいことは予想していましたが…これは大変だ…。

 周囲の同級生の保護者に訊ねると、深夜過ぎまで宿題や予習に追われるのは当たり前。上級生はもっと忙しいそうな。どうやら苦労しているのは我が家だけではないらしく、各教科の先生方から保護者全体に対し、注意喚起とお叱りメールが頻繁に届いています。グーグルクラスルームで常に課題と成績をチェックし、子供の宿題や課題をサポートしてくださいとのこと…。
 最近では学校から保護者向けに、子供の学習サポートについてのオンラインミーティングがありました。そのミーティングの中でこんな指導があり、椅子から転げ落ちそうになりまして…。

 親から子供への声かけの悪い見本・良い見本みたいなものです。

悪い見本その1:「どうしてもう3つも数学の未提出課題があるんだ? まだ冬休みが終わったばかりじゃないか!
悪い見本その2:「この方程式がわからないのなら、どうして先生に質問しに行かなかったの?

ドキドキッ(汗)課題をチェックしろと、日頃から口を酸っぱくして言っております。
では正解は何なのですか…!?

良い見本その1:「数学の課題をすべて把握するのは難しいみたいだね
良い見本その2:「方程式の勉強は難しいみたいね

……
……そ…それだけ?
 それはその、共感するのはいいことでしょうし、頭ごなしに怒るのは望ましくないだろうけれども。…脱力…。
 
 息子本人は良くも悪くもマイペースで、勉強大好きではないものの、親と一緒に学習するのは好きらしい(今の所は)。やることがいっぱいだと言いつつよく頑張っています。だけど、親からすると不憫で悶々とするんですよね。勉強は大切だけど、ここまで管理して必死に勉強させる意義って何なのだろうか。のびのび過ごさせてやりたい。元気で楽しく暮らせるだけで十分なのにな、とため息が。
 しかし、アメリカは依然として超学歴社会。学業を放棄するリスクを考えると、今が楽しければよしとも言えず…。
 息子がもっと成長したら、ここまでエネルギーを費やさなくとも対処できる日がくるのだろうか。そう迷いながら息子のサポートに奔走する毎日です。
(ちなみに、以前触れた問題行動の多い生徒たちは相変わらずでして…ただ、息子に実害はないので一応平和でございます。一応は…)

 それではアメリカの学校事情、再び現場からお伝えしました。なかなか学校関連の楽しい話題が見つからず恐縮です。
 今週もやることが盛り沢山だけど、一緒に乗り切って剣道大会頑張ろう、息子よ。

 大きいこと小さいこと日々色々とあるものですが、皆様もどうぞ心身を労ってお過ごしください。

ご近所では少しずつお花も咲き始めました。りんごの仲間かな?いい香り。


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