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「後手だった!」自衛隊は首都カブール空港から隣国パキスタンに最大500人運ぶ想定も日本人1人と米国要請のアフガン人14人だけ。⏩日本政府の初動の遅れが難航招いた失態! 現実に諸外国は、アフガン人含む十万人以上を次から次へと出国に成功

【「後手だったな!」自衛隊は首都カブール空港から隣国パキスタンに最大500人運ぶ想定も日本人1人と米国要請のアフガン人14人だけ。⏩日本政府の初動の遅れが難航招いた失態! 現実に諸外国は、アフガン人含む十万人以上を次から次へと出国に成功】
 アフガニスタンに残った日本人や大使館の現地スタッフら500人を想定し国外に退避させる日本政府の取り組みが難航している。
  自衛隊の輸送機3機を派遣し、首都カブールの空港から隣国パキスタンに最大500人運ぶことを想定していた。
 27日までに輸送できたのは日本人1人と米国の要請に基づくアフガン人14人だけであり、なお多くの人が残されている。
 これはタリバンの統制が、日々厳しくなり、時間の経過とともに交渉が難航しているのだ。
 このままでは、かなり難しい局面になりそうである。

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▼2021年8月26日、アフガニスタンのカブール国際空港近くで爆発があり白煙が上がった。空港周辺には数千人の群衆が集まっていた=AP

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現実に韓国など諸外国は初動が早かったーー。
【アフガン人を含む十万人以上を次から次へと出国させ、27日までに退避任務を完了させている】 
特に、「米国同盟国」である韓国は、米国が現地で契約するバスに米軍兵を同乗させ、検問を通過して約390人を救出した。
 なぜ、日本も「米国の同盟国」であるが、同様の事ができなかったのは、外務省などの情報収取の遅さと初動の遅れが影響している。
 これも、菅政権下の外務省の情報収集の遅さと実行力、防衛省の判断の遅れが、海外の対応からすれば、非常に後手であったと言える。

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韓国など、諸外国の救出成功のニュース

【「カブールの奇跡」…韓国に協力したアフガン人391人、無事にアフガン脱出 ハンギョレ 2021-08-28

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【ドイツとカナダ、アフガンでの救出作戦を終了 日経 2021/08/27】

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【英大使、首都カブールからの脱出は順調と BBC 8/23(月) 13:04配信】 

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【なぜ、日本政府と岸防衛相の輸送命令が、23日という異常な遅さだったのかである】
 欧米諸国などは、イスラム主義組織タリバンが8月15日にカブールを制圧したことを受け、即刻、軍用機を現地に送って退避作戦を始めた。各国が自国民とアフガン人協力者らを多数退避させた。
 一方、日本政府が自衛隊機派遣を決めたのは、それから8日後の23日だった。
 日本人大使館員12人は英国軍機で17日に出国したが、その後現地の状況は急速に悪化した。情報収集が手薄となり、自衛隊機の派遣判断や他国との連携などに影響したのは確実である。

【派遣は、自衛隊法84条の4の「在外邦人等の輸送」に基づくもので、今回が5回目だ】
 活動場所の安全確保が条件となり、諸外国も同様に活動は、安全が確保された空港内に限られた。同じ条件である。
 だが、他国から8日も遅れて現地は混乱して、日本が輸送の対象としていた人びとは、どんどん厳しい検問などもあり空港に自力で容易にはたどりつけない状態になったのだ。
 更に、首都カブールの国際空港敷地外で26日夕(日本時間26日夜)爆発があり、更に飛行場は遠くなったのだ。
 初動の遅れが、ここまで影響しているのは確実である。

▼自衛隊 アフガン派遣へ 現地スタッフ退避で /2021.8.23

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輸送の命令は自衛隊法84条に基づいて出され、23日夕方までにC2輸送機を、24日、C130輸送機2機を現地に向けて出発させる予定になっている。

【タリバンと日本政府の交渉難航 自衛隊機などパキスタンで当面待機へ 毎日新聞 8/28(土) 18:50】

 政府は27日、日本人1人をアフガニスタンの首都カブールの国際空港で航空自衛隊の輸送機に乗せ、隣国パキスタンに移送した。また政府関係者は、米国の要請を受けて、アフガン人14人を自衛隊機で退避させたことを明らかにした。自衛隊機による退避活動で外国人を移送するのは初めて。現地には少数の日本人のほか、大使館の現地スタッフらの多くが残っているとみられるが、31日の米軍の撤収期限は迫っており、退避活動は一層困難となる。
 政府は大使館、国際協力機構(JICA)の現地スタッフら、日本の現地活動に参加した外国人も退避対象者とし、「最大500人程度」と想定。23日にC130輸送機2機とC2輸送機1機、24日に政府専用機1機の派遣を決定した。だが、アフガンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバンはアフガン国民の出国を禁止する方針を打ち出しており、日本政府とタリバンとの交渉は難航。外国人の退避対象者が空港にたどり着くのは困難な情勢が続いている。26日には空港近くで自爆テロが発生。自衛隊法が定める自衛隊の派遣要件の「安全な実施」を満たすのも難しくなっている。
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Twitterの反応ーー。

ーー以下略ーー

【「野党が(憲法などで)自衛隊を派遣に反対したからだ!」と自民シンパやネトウヨらは、主張してるが、論点がずれている】 
 野党からは、大使館員を他の日本人よりも先行して退避させたことへの違和感や、派遣を決めた経緯の説明不足を指摘する声はあったが、人道上の観点から、自衛隊機の反対などしていない。
 そもそも、これは岸防衛大臣も述べてるように、「自衛隊法84条の4の「在外邦人等の輸送」を適用しての輸送」であるからだ。
今回で5回目である。

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【粘り強い、交渉で別の移動手段を実行できる手法を確保しなけばならない】
 自衛隊法には、より強い武器使用権限を付与して日本人を保護するための規定もある。 だが、現地の混乱を考えると適用は現実的ではない。
 日本政府は安全な移動手段を別に確保する必要がある。
現実に上記のように韓国は、米国が現地で契約するバスに米軍兵を同乗させ、検問を通過して約390人を救出した。
 与党自民党がいつも言ってる外交の柱の「日米同盟」や「日米安全保障条約」がこんな時に活かせない事が露呈した形になった。
 有事の際、日本の自衛が本当に大丈夫なのか? 懐疑的になる。

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【今月末の米軍の撤収期限が近づけば混乱が起きることは、素人でも分かるように、完全に予想されていたことだ】
 確かに、アフガンの制圧は非常に早かった。だが、首都カブール陥落の情報は掴んでいたはずだ。
 諸外国は、タリバンが8月15日にカブールを制圧したことを受け、間髪入れずに軍用機を現地に送って救出作戦を実行したのだ。
 日本は、これから8日も遅れての23日の決定であるのが、致命的なまずさである。誰の目にも明らかだろう。
 米軍からの情報入手や連携に反省すべき点はなかったのだろうか。
 当初から、アフガン人も一緒に退避する計画を立てていたのか。大きな禍根を残している。
 退避の状況もできる限り開示する姿勢が求められるのは当然である。
 自国民や協力者の保護は政府の責務だ。あらゆる外交手段を使い、残された人たちが退避できるよう全力を尽くす義務がある。
 防衛費は年々増加しているが、基本的に情報収集と決断力がなけば、軍備など「猫に小判」ではないのか。
 コロナ問題でも、後手が露呈しているが、アフガンからの救出問題でも、普段勇ましい事を言う割には、何も出来ていない。
 今、国内からも国際社会からも「日本の危機管理能力」が問われている。

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