【実話】とあるハウスメーカーに悪意なき? 大ウソをつかれた話 その2
こんにちは、さーしゃです。
ここまでのおはなし
その1 地獄への入り口はあなたのすぐそばに――きっかけはWeb登録
前回からのつづきとなります(未読の方はリンクからどうぞ^^)。
さてさてあの日。
2018年8月27日は、わたしにとって一生忘れられない1日となりました。
いつものように仕事へ行き、しっかり働いて、いつもの帰り道。
8月も下旬とはいえまだまだ暑く、というか殺人的な暑さでゲリラ豪雨もそこかしこで毎日のように発生・被害のほどが報道されていましたが、わたしの住まう世田谷にも、エラいのがきました。
ニュースでも結構大きく取り上げられたのでもしかしたらご記憶の方もいらっしゃるかも? ですね。
この日は少しだけ早めに退社でき、地元の駅についたのが8時少し前。
この時点ですでに、雷鳴と稲光が絶え間なく空を駆け巡っていて、真っ黒な雲が広がっているのに不気味に明るく、まるで切れかけの蛍光灯を見ているような気持ちでした。
薄ら寒さを覚えて早足で帰宅。
玄関のドアを閉めたと同時に、大げさではなくほんとうにバケツをひっくり返したような、滝のようなどしゃ降りに。
(どうでもいいですが、わたくしさーしゃ、自他共に認めるハイパー晴れ女でこのときも母に『さっちゃんさすがー! セーフだったね』なんて迎えてもらってそれはそれは気楽にいました)
あぶねーあぶねーと言いながら自室へ戻り部屋着に着替えて、8時すぎくらいから夕飯。
テレビを見ながら缶ビールをプシュッと開けて、その日1日の疲れを癒そうと食事に口をつけるも。。。
とにかくすごい雷鳴と雨の音。
元々がビビリだったわたし(母もだけどw)は、ハウスメーカーの仲介営業、白鳥(仮名)氏が言っていた「ご安心ください」などまったく信用もできず不安で不安で仕方なくて、玄関のようすを窺いに何度か2階リビングと玄関を往復しました。
少しだけドアを開けただけでもすごい雨の勢い。
でも水が溢れてるような感じではなく。
4度目くらいでしたでしょうか、外は変わらず滝のような雨ながら冠水などはしていないようすでした。
が、なんとなく気になって、バスルームを覗いたんです。
そしたら。
バスルームの排水溝から、音もなく静かに、フワーーーッと水が溢れてきたんです。
ほんとうに、静かに。
ヤバいヤバいヤバい!!!!!
と思わず叫んだわたしの声を聞きつけた母が慌しく階段を下りてきて、溢れる水を見て悲鳴。
こういうとき、ほんとうに人間イミフなことするなーと思いましたがわたしたちがしたことはと言うと
大量のタオルで排水溝を塞ぐ
でした。
今では笑い話ですが、このときはほんとうに必死で。
当然そんな布程度のもので溢れる水を食い止めることなどできず、みるみる水浸しになっていくバスルーム。
ここで母がさらにイミフなことをしだし
洗面器で溢れる水をすくって浴槽へ
移しだしました。
ちなみに
浴槽の栓は閉めずに
ですwww
当然、水は容赦なく廊下を伝い1階の和室へも侵入。
あっという間に廊下も水が溜まってきて、足首が沈むくらいまでには10分とかからなかったと思います。
気づけば玄関側からも水が浸入してきていて、わたしが必死に水から退避させたもの。
それは
スリッパ立て(新品)
でした。
もう一度言います。
スリッパ立て(新品)
ですw
ほんとに我ながらイミフです。
とりあえずこういうときってどこに電話すればいいの!? と部屋に戻りスマホを手に取ったわたしは、火災保険会社へ電話。
すると営業時間外ですという冷たい自動音声が流れパニック。
あ、こっちか、と緊急っぽい番号に電話して担当が出たものの、「被害が出てから状況をお伺いするので……」と取り合ってもらえず(そらそーだ)、それならとデベロッパーに連絡。
さすがにこちらは色を失ったようで施工の担当者を向かわせますとのこと。
その間もどんどん水かさは増していました。
『さっちゃーーーーーん!!!!!』
と叫ぶ母の声が聞こえましたが「いやいやママンさすがにわたしでもこれはどーにもできねーよ'`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、」とか思いながらまた1階へ戻ると、1階から2階へ上がる階段の1段目のすぐ下くらいまで水が。
玄関框の高さを考えると、40~50cmくらいにはなっていたと思います。
これはさすがにヤバいでしょと、玄関を開けようと試みるも水圧でドアも開かず(これはほんとに怖かった)。
和室では畳がプカプカと浮き始め、「いやだぁぁぁぁーーーーー」と家具を守りたくてウッカリその畳に乗っちゃうという愚行を犯し、波にも乗ってしまいました。
宅内なのにw
当然、わたしの体重を受けた畳は大きな波をおこしまして。
どうなったかは想像に難くないかと思います。ざぶーん。
そしてようやくここで、生まれて初めて119番通報をしました。
皆さんここまで読んでお気付きでしょうが、人間パニック起こすと
助けを呼ぶことすら忘れます
なので、こう言った自然災害で危ない状況になったらまずは119番しましょうね。
携帯電話やスマホの充電、ほんとうに大事です。
話は戻りますが周りも同じようにあちこち被害が出ていたらしく、通報から現着までは30分くらいあったかと思います。
到着してくださった消防士の皆さん、なんかすごいポンプとかでゴゴゴーッと水抜いてくれるかと思ったんですが、めっちゃアナログにバケツで水の掻き出しをしてくださいました。
(東京消防庁の隊員の皆さんその節はお世話になりました)
去り際に「玄関外の排水溝の詰まりもあると思うので、こまめにお掃除していただいて……」なんて言われたんですが。
新築だし!
てか玄関掃除おとといしたばっかだし!
っていうね。
最終的にはおトイレからも水が溢れて室内にはまだまだ水の残る状況でしたがとりあえずドアが開いたので、あとはデベロッパーの施工担当者を待つことになりました。
この間、デベロッパーの設計担当小橋(仮名)氏に電話をして「どーなってんだ! ご安心くださいとか言ってただろーが!」と怒鳴ることはもちろんしませんでしたが、それでも向こうは「自然災害なんで……」の一点張り。
そんなこんなしてる間に施工担当の方が駆けつけてくれ、宅内と床下にも侵入してしまった水を排水するためのポンプを持ってきてくれました。
引っ越してからつい数時間前まで、きれいなきれいな新築だった我が家は一晩にして地獄と化しました。
ただひとつだけほんとうに幸いだったことは、下水が逆流したにも関わらず、いわゆる『汚水』ではなかったということ。
もちろん完全にキレイな水ではないのでしょうが、少なくとも少し土混じりかな? くらいで水自体はなんならちょっと浴びちゃってもいいくらいの無色透明、臭いも全く気にならなかったのは(ちょっと土くさいくらい)ある意味、ミラクルだったなと思っています。
少し気持ちが落ち着いた(?)ところで。
お隣さん(ご夫婦でお住まい)も同じハウスメーカーで建ててたので気になって様子を見に行くと、なんとお隣さんはずっと2階にいらして浸水していたこと自体気づかれていなかったとか。
そして奥さまがたまたま外出中だったとのことで、浸水の瞬間はご夫婦ともに見ずに済んだそうです。
とはいえさすがにひとりじゃ不安だよね、とわが家へきていただき、殆ど箸をつけていなかった夕飯を一緒に食べました。
さてここからどうするか。
途方に暮れながら食べたご飯の味は、まったくわかりませんでした。
施工の方が水を抜いている間、「こうなったらもう飲まにゃやってらんないよね」と3人でビール飲んで、現実から目を逸らすかのように身の上話など始めました。
ここで一気にお隣さんと親しくなれたので、いわゆる「ご近所トラブル」的なものとは無縁になったことも、よかったことですw
その後、たぶん12時を回っていたと思いますが、ほんとうに応急の応急処置だけ済ませてもらい、翌日アフターサービス担当がくるということで施工担当者はひとまず撤収。
そしてこの翌日から、このハウスメーカーのとんでもなくずさんで誠意のかけらも感じられない企業体質が明るみになっていきます。
長くなったので今日はこのへんで。
つづきます。
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