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北欧 #アイスランド 旅行記(7日目)〜ゴールデンサークル〜

南から南東地方を襲っているストームの勢いが収まらず、朝起きてみると宿泊していたビークの街とその周辺が、また雪で通行止めで麻痺状態。

そういう時は、夜明けちょっと前の9時位に出ると、除雪車が通ったばかりで、観光客があまりいなく、運転に慣れた地元ドライバーが慣れない運転を上手に避けてくれるから、実は一番安全な時間帯とレンタカー屋に紹介されていたので、忠実に従った。

ビークの街を出て、首都レイキャビークに帰る途中に、ゴールデンサークルと呼ばれているエリアに立ち寄った。

アイスランド最古の温泉プールと知られているシークレットラグーン。地球の息吹を感じ取る事ができるゲイシール間欠泉。地球の割れ目と呼ばれ、活断層が随時産まれているシンクヴェトリル国立公園などが有名なスポットとして知られている。

まず、アイスランド流フローティングを啓発しているfloathe社によるワークショップが良く行われているシークレットラグーン温泉を訪れた。

温泉と言っても、人工的に作られた広いプールに贅沢にも温泉を注いで加水しているような状況だった。

地元の人が日常的に入浴しながら、ヌードルを利用したストレッチや、専用の器具でフローティングなどを楽しんでいる。

ワークショップを受ける予定で訪れたが、残念ながらこの日は行われておらず、またの機会に。

これまでに、アイスランドに入国して浸かった温泉が、浅かったり深かったりの岩場だったが、今回の温泉はプールという事もあり程よい深さで整地されていた。

陰陽に沿って、ダイナミックな動きでフローティングを展開する天城流湯治法を実践するには持ってこいの環境だったため、こども達を治療。

もちろん、アイスランド式フローティングを融合させて、体験させて頂いた。

日本の天城流湯治法では、ヌードルという棒状の浮具二本使ってセルフでフローティングするが、こどもなど水に慣れていない人だと、顔や耳に水が入ってしまうため、なかなかリラックスできない。

一方、アイスランドで開発されたfloatheという浮き具は、ヘッドギアと太ももに巻くベルト形式で、4歳の息子でもリラックスして浮く事ができた。

子供たちに、アイスランド式のうき具をつけながら、天城流湯治法のフローティングの施術を行っていると、地元の方が囲い込むように私たちに近寄ってきて、じっと観察をしていた。ライフガードの方も何をしているのかと覗きこむ。

きっと物珍しかったのであろう。

地元の子どもが指を刺し、自分もあれをやって欲しいと親に頼む。親も見よう見まねで天城流のスタイルでフローティングをはじめる。内の子も、その子も「気持ちいい」とリラックスした表情も浮かべる。

いつか日本とアイスランド、それぞれが持っている湯治法を融合させたサービスを提供し、子どもたちの治療に繋げたいと確信させられた瞬間だった。

広大な景色を感じながらのフローティングは、また格別だった。

ゲイシール間欠泉では、噴出した泉が瞬時に凍るほどの寒さ。マイナス20℃近くまで下がり、50年ぶりの記録的な寒波だったそうだ。風下に入った私たちは、みぞれ状態の地球の息吹で清めて頂き、地元の方でもなかなか経験のできない体験をさせて頂いた。

シンクヴェトリル国立公園の地球の割れ目では、ここで生まれるプレートが日本に潜り込み、南海トラフを刺激していると考えると複雑な気持ちにさせられたが、夕日があまりにも綺麗で手を合わせていた。

いや、この光景をみて、手を合わせる意味を考えていたのかもしれない。

戻る首都レイキャビークでは、年末年始にかけて、爆弾低気圧の影響で、暴風や大雪の警報が出ている。

レンタカー屋からも、宿の人からも数日運転を控えるようにと言われた。

次から次へと襲ってくるアイスランドの自然の脅威。それでも地球は一生懸命繊細にバランスを取ろうとしてくれている。

それが本当に美しさとして伝わり、心を震わしている。手を合わせながら、そんな事を感じていた。

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