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振り返ってみた。そして次へ。

久しぶりにギターを手に取って弾いてみた。歌うことは好きなのに最近全く歌ってなかった。身の回りに色んなことが起こり、歌うことまで思考が届かなかった。ふと思い返すと、あっという間に3月になろうとしている。

12月から怪我をして歩行困難となり歩けることのありがたみを深く感じた。歩けることが当たり前だった生活から一変し、装具・松葉杖をつかないと歩けない状態。想像もしていなかった。
PT時代だったことを思い出した。患者さんの立場になった今、怪我の受容や経過に対する不安など色んな気持ちが込み上げてきた。いざ、装具離脱して歩行するときの気持ちはすごく不安だった。数ヶ月前まで普通に歩けていたのに。不思議だな。すぐ忘れてしまうものなのか。

怪我をして今年度を締めくくろうとしているのだが、振り返るとすごい濃い1年だった。
右も左も知り合いがいない土地に入り込んで仕事をすることになった。色々悩んだあげくこの仕事を選んだ。
地域で最初は村八分みたいなこともあったし、会社関連の問題の狭間になることもあった。なんにせよ、スタッフが一人しかいないから現場で相談することもできず、問題解決は自分で考えて行うしかなかった。正直それが一番しんどかった。
とりあえず、自分の心に素直になって過ごした。嘘をついても、自分を偽っても仕方ない。飾らない自分で地域の人と関わりを持った。これは自分の中で大事にしている部分でもある。
夏にはスタッフも少し増えて現場の相談することができるようになり、心持ち軽くなった。やっぱり誰かと一緒に仕事できることは嬉しい。

思い返すと、一人で仕事する、一人で過ごすなど一人で行動ということが今までなかった。一人旅をしても現地で誰かと一緒にいたし、仕事も他のスタッフがいる環境だった。
一人で知り合いがいない土地、同僚も現地にいない環境は初めてだった。感じたことのないくらいの孤独、寂しさを味わった。ノイズレスな環境下でさらに孤独が際立った。
ここに来て一人の時間が増え、今まで考えることもなかった自分と向き合う時間が増えた。これまたしんどかった。内省などあまりしたことがなかった。このことがきっかけで、瞑想、香り、禅に興味を持つようになった。


そのような1年を過ごし、今では地域の人たちに心配、愛されて生きている。生意気に思う人たちもいると思うけど、自分なりに関係を築いてきたと思っている。
怪我のこともあり、余計に心配をかけ、より地域の人に助けられて生きていることを身に染みて感じている。
一人だからこそ気づけたこと、感じたことがたくさんあったので、その気持ちを大事にしたい。

この土地で2年目に突入する。春には歩けるようになっているはずなので、次のステージへ進みたい。
この土地へ若者が遊びに来る場所にしたい。地域の人たちと楽しくやりたい。
色々やろうと提案しても、「だらこけ、なに言っとる」ってみんなに言われるばかりなので、少しでも形にしたい。やりたいというだけでなく、形に残す。地域の人の意見を聞きながら進めていくことが前提。

癖の強いおじいちゃん,おばあちゃんばかりですが、みんなそれぞれに愛情深い方達です。ぜひ遊びに来てください。村で一緒に楽しいことしませんか。


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