はじめて買ったのはユーミンのCDだったかな。
末っ子の父には歳の離れたお兄さんがいて、
私にも歳の離れたいとこがいる。
毎年夏休みになると、親戚家族が集まって
よく高山へドライブに行っていた。
まだ東海北陸道がない頃で、高山までは半日以上かけてドライブした。
山に入るとラジオも入らないので、よくユーミンのCDをかけてくれたのだ。
大人っぽく都会を感じさせる歌詞やメロディに妄想が広がる。

後日隣町にあるショッピングセンターに母が行くのについていった。
自由時間があって、ドキドキしながらCDショップを覗いてみると、
知らないアーティストばかりのなか、唯一知っていたユーミンのCDを発見。
ジャケットも近未来的で不思議なデザイン。
その時は買わなかった（買えなかった）が、
お年玉をもらってCDを初めて買ってみたのだ。
家にプレーヤーがなくて、車に乗る時にかけてもらった。

自分で選んで買ったCDの音がスピーカーから流れること、
そしてユーミンの独特の都会的な歌声を耳にすること、
そのバックで演奏される音楽のメロディー、
全てに毎回ドキドキしながら聴いていたことを思い出した。

この後、ラジオ番組をきっかけに好きになったドリカム、シングライクトーキングのCDを、チャリンコをかっ飛ばして買いに行った。
そしてとうとうCDプレーヤーを次のお年玉で手に入れた。
ジャケットをニヤニヤ眺めながら、
冊子状になっている中の歌詞カードを何度も聴きまくったな。

懐かしい。

#はじめて買ったCD