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昨日夢で人が死んだ

昨日、夢で人が死んだ。
その人は詩人だったので、詩を残した。
言葉が溶けて白い壁に沁みだしている。
言葉が溢れ出すがどれ一つとして書き留めることができない
壮大なのか、流麗なのか、
イメージさえつかめない。
記憶に残すこともできない。
記憶にとどめようとすればするほど夢が深くなる。
言葉が濁流のように流れ始めて、
記憶が消えていく。
そして自分も流れていく。
白濁した文字と共に。

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