断片的なものの社会学 岸政彦/読書案内
「どうすればいいのだ」の断片
かなり昔に、沖縄の伊平屋島に行った時、島内観光にと郵便局の方が配達用の自転車を貸してくれたことがあった。赤と黒の混ざったようなくすんだ色をしていた。配達用の自転車を借りてもよいのかと驚いたが嬉しかった。重い自転車で、運転が難しかったことを覚えている。その自転車で食堂に昼食を食べに行った。普通の食堂でうどんを食べたように記憶している。夜は島内に一軒しかないスナックに変身するらしい。「遊びに来てくださいね」と島の言葉で言われたが私は全くお酒が飲めない