保健師実習は辛いよ-恋バナに夢中な若者たち-
大学の看護学部に通っていたので、看護師と一緒に保健師の資格もとることが可能でした。看護師と保健師2つも国家資格が取れるし、多い方がなんか安心なんで、いいなと思ってたんですが、保健師実習も結構ハードでした。
保健師実習の一場面をご紹介します。
保健師実習はチームプレー
看護の実習だけでなく、保健師の実習もありました。看護の実習と違って、対象が地域とそこに住む人なので、相手にする範囲が広いです。一人ではできないので、グループで行う実習でした。
グループメンバーがやる気があれば、一致団結して楽しい実習だったと思います。
でも、私のグループはなぜか、私以外ギャルとギャル男のきゃぴきゃぴ軍団でした。根は素直でいい人だとは思うけど、どうも苦手?
どう接していいか未だに分かりません。
保健師実習はデスクワーク
保健師実習は、統計とか、データ分析みたいなことをけっこうします。
なので、看護師実習のように患者さんのところへ行って話を聞くとか、体を拭くとかお世話をすることはありません。
基本デスクワークなので、保健所の一室を作業室としてお借りして、そこで集めた資料をまとめて、自分たちで分析して、「この地域で問題はなんだろう?」と考え、解決するためのアプローチも合わせて考えます。
例えば、この地域は、高血圧の人が多かった。地域柄、塩辛いものが好きな人が多いことが分かった。そこで、減塩食の料理教室を開催し、塩の使用量を減らしても美味しくできる料理を教えた。来れない人には、レシピを市役所などの公共施設で無料配布することにした。
みたいな感じです。
統計とか数字が苦手な私は、頭がくらくらするし、数字とにらめっこしてると眠くなってくるし、辛い実習でした。
愛を語る若者
ただでさえ、しんどい実習だったのに、作業はまったくはかどりません。ギャル・ギャル男が全く作業をしなかったからです。
最初は、真面目にしようとはしますが、すぐに飽きてしまいます。そんな時に決まってすることは、恋バナ。
ギャルが、ギャル男の彼女について、ちょっと悪口を言いました。
あの子彼女で大変だね的な感じで。
すると、すかさずギャル男が語りだしました。
「俺はぁ~ハナコがいなかったら、ここまでやってこれなかったと思うし、ホントに、ハナコには感謝してるぅしぃ~」
何だ?突然。ってなりました。
そこから、テストのときに勉強教えてくれたり、いろいろ支えてくれたハナコへの感謝が止まりません。
ハナコに直接言ってやれよって、なりました。
いい人なんだろうけど語る場所が違う。
実習期間中の4週間、耳にタコができるくらい、毎日のろけていました。
実習が終わるころには、私はギャル男のハナコへの感謝を語るフレーズの完コピに成功していました。
さいごに
ちなみに、その時ギャル男とハナコは喧嘩してたみたいです。
ギャル男がハナコを引っ張って連れ行こうとして、ハナコが大声あげて警察沙汰になったとかならなかったとか?
実習が終わって、学校で作業してたら、ハナコがきて
「実習中私の悪口いってなかった?」
聞いてきました。なので、ギャル男の完コピで教えてあげました。
青春に巻き込まれてしまった感じです。若いっていいですね。
読んでくださってありがとうございました。