自己啓発本はレベルアップしてくれない

テレレレ、テッテレー!!!!

自己啓発本を読むと、レベルアップしたような気持ちになるのは僕だけだろうか。どこからか、おなじみのレベルアップのSEが流れて、ステータスが上がり、「さっきの俺と今の俺を一緒にしないでくれ…(失笑)」と思ってしまう。

そんな効果もあってのことか、本屋の店頭には思考法や時間術、対人関係についてとか人の幸せといった種類の本が多く置かれているように思える。

読むとまず登場してくるには、「今の状態に満足していないあなた」だ。時にはこれが漫画のキャラクターだったり、作者であるパターンもあるが。

今の状態に満足していないあなたは、本から問いかけを受ける。

「今の現状を変えようと思っている。」

「こういった不安がなくなるにはどうしたらいいのだろう」

「今より幸せや満足感を受けるには何をすればいいのか」

その問いに答えるべく、作者の経験や過去を振り返ったり、そもそも問題の根にある部分は何かを記述したり、今までの考えをバッサリと切り落とすものもあるだろう。

そして新しい解決法や思考を丁寧に提示したのちに、最後にこう締めくくるのだ。

行動しましょう』と。

…ん?

これで終わり!?

なるほど、レベルアップしたように思えたのは実は「新しい解決法と思考という武器」をもらったから強くなったように思えただけだったのだ。

その武器をなんとか自分のものにして、敵を何匹も倒して、やっとのことでSEが鳴り響きレベルアップするのだ。

自己啓発はレベルアップをするものではなく、武器を渡してくれるだけだったのである。

そう考えると、過去の自分はとりあえず自己啓発を読み漁り、武器はたくさんもらったはいいものの、実際の使い方がわかっていない武器の持ち腐れであった。

待ってよ!そうしたら自己啓発を読んで行動するための本を読めばいいじゃないか!とピンと頭の中で誰かが囁くがそれも違う。自己啓発を読んで行動するための本の最後にはだいたい要約すると

『行動しましょう』

さっきと同じじゃねえか!!!!

もちろん本によっては最初の切り口が違ったりするものもあるが、その本を置いて行動した時に初めて力になるのである。

もちろん自己啓発本の中にも、こういう発想があるんだとか、新しい取り組みを知ったり、自分の中の指標になることもある。僕自身もそこでいろんなことを学んだし、見習いたい行動などもあった。

だからこそ、自己啓発本を読んでレベルアップしたと思わずに、読んだ分、少なくてもいいから行動すべきだ。そこで初めて本は100パーセントの力を発揮してくれる。

この内容は正直いうと何度も語られていると思うし、自己啓発本の中でも多く取り上げられている。改めてこれを書いてる自分自身へ忠告することとともに、読んでくださった方への再認識に繋がると僕の脳汁が溢れる。

「行動しましょう」

読んでくださってありがとうございます。いろんな本とか、音楽とか、経験とか今までずっと考えていてことを、外に向けて発信しようと思い日々noteしています。何か読んでくださった方に少しでも変化が起きたのならそれほど嬉しいことはありません。