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救えなかった命

1匹の猫

我が家では半年前まで3匹の猫を飼っていた。
1匹は主に親が世話をしており、自由に外を出歩いている。
後の2匹は室内猫で私の世帯で飼っているのだが、そのうちの1匹が今年の初めに
出血があり病院に連れていくと尿路結石との診断。
すぐに手術をしてもらう。
日頃はすごく大人しく、私のことも信頼してくれててお腹だろうが、尻尾だろうが触られてもされるがままの可愛い猫。
可愛がりすぎて、猫が望むままに餌をあげた為、肥満からの尿路結石なんだが・・・。(皆さんは可愛くても、健康を優先してあげて下さいね。)

手術が終わって翌日、仕事帰りに迎えに行くと病院のスタッフが「手がつけられないので、飼い主(私)が檻から出して下さい」と言われ、いつもの様子から自分には大丈夫と思って、抱っこする為に手を出すと手をガブリ!
手術や慣れない環境でよっぽど怖かったんだろうな。
(結局は分厚い手袋をして、スタッフが出してくれました。)

手術は無事に成功したものの、太っているからか、そもそもの体質なのか、皮膚が思ったようにくっつかず、開けておきたい尿道までも塞がろうとしてしまう。
毎週病院に連れて行っては、皮膚を切開。塞がってはまた切開を繰り返す。

半年ほど経ってようやく、少し落ち着いてきたかと思い、受診の間隔を空けていたら、再び尿道が塞がっている・・・。
動物の病院って保険が効かないから結構な値段がするんですよね。かかっていた病院はかなり良心的で様子観察で連れて行った時なんかは何も処置していないから今日は無料で良いですよなんて言ってくれる。
それでも、月に数万円がかかる。

当時は多重債務真っ只中。
いつまで治療が続くのか、医師も分からないと話す。
助けたいけど、お金が無い。
物凄い葛藤があった。
考えに考えて、私は治療をしない選択をした。
その結果、死んでしまう事は容易に想像できていたのに。

今年の初夏、その猫は私が夜勤中に亡くなってしまった。
私が帰るまで待ってくれなかったのは、私が殺したようなものだからか
と当時の私は考えたりしていた。
仕事が終わり、家に帰ると固くなって動かない猫。
涙が止まらない。自分で見殺しにしたのに。
自分勝手な自分が嫌になる。

お金の重要性

お金は大切だ。お金が全てでは無いのは分かっている。
お金で買えない大切な物も確かにある。
しかしお金が無いと助ける事ができない命、選べない幸せもある。

我が家には小6と中3の息子がいる。来年は同じタイミングで進学だ。
特に中3の息子は不登校で、学力だけでなく、登校スタイルも考慮に入れて考えた結果、大学並みに授業料がかかる高校に行くことになる。

こういった経験からお金についての勉強を始めた。
節約家のYouTubeを見たり、図書館で本を借りてきて読んだり。
インターネットで調べまくって、使えそうな制度があればすぐに市役所や社会福祉協議会に相談に行った。
私の住む所は、市役所の2階が図書館で、隣に社会福祉協議会がある為、週に3〜4日は市役所周辺にいるような状態。
役所って、基本的にはいくら使える制度があっても、こちらから聞かないと教えてくれないし、支援してもらえない。
情報を知っておくのは、すごく重要。

生活困窮者自立支援制度を調べて相談に行った時には、食料を分けてもらった。
ありがたくて感謝したが、同時に情けなくて泣いてしまった。
現在は浪費家だった妻と離婚し、生活の見直しもして、両親の助けもあった為、借金は完済済み。月に15万円ほどの貯金をして子供の進学に備えている。

もう2度とあんな思いはしない!
そう思って勉強する中で、使える資格として簿記とファイナンシャルプランナーの資格が有効だと知った。
簿記は大学生の時に2級まで取っている。全く使っていないから、かなり忘れているが、仕事で使うわけでは無いので、大丈夫だろう。
もう一方のファイナンシャルプランナーは現在1月の試験に向けて勉強中。
この資格で仕事をしようとは思っていないが、自分や身近な人の助けになればとは思う。

大切なものを守るため、出来ることからやっていきたい。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

ご感想やアドバイスがあれば、コメントを残して頂けると嬉しいです。


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