テーブルクロスが敷かれ、ワイングラスにお冷やが注がれるハイソな空間は白山舎だった。

偉そうに気取ってるわけじゃなくて、実直に優雅さをこなしている感じの、めちゃくちゃに入りやすいカレー屋さんだった。難しい立場なのに完璧だった。

カレーが２種類もチョイスできる夏セットに惹かれる。

欧風カレーと謳っているのに、カレーは小麦粉不使用のものが多い。つまりルーでは無い。そこに強いこだわりを感じる。

もちろん小麦粉不使用のをえらんでみる。

トマトのスープ・サラダ

早速やってきたトマトのスープは完全なトマトだった。果皮感が強いといえばいいのかな。ダイレクトな生のトマトを食べている感覚にまでさせる、異常なリアルがあります。

サラダは、ホタテやイカ、パテドカンパーニュ、チーズなどタンパク質もがっつり入ってるサラダ。
普通は取り分けるくらい豪華なサラダを独り占めできている。
嬉しい。そういうとこ好きよ。

辛口ジャワカレー（下）・チキンカレー（上）

最初みた時に思わず笑ってしまう。バターライスです、とニコニコおっしゃる店員さん。いや、ご飯の量が少なすぎ。それなのにニコニコしすぎ。

このままでは餓死してしまうよやばいぞ。

そんなわけなくて、ご飯はおかわり自由で、しかも嬉しいバターライスで、しかももっと嬉しいレーズンとカシューナッツが入っているタイプのご飯だった。

ポットから皿に出すと、小麦粉不使用とは考えられないくらいぽてぽてとしている。

チキンカレーは玉ねぎがしっかり入っていてかつあえてそこまで炒められていない。あっさりしているからこそ鶏の油の味がびんびんしてきてうまい…。

辛口ジャワカレーは、チキンカレーとは対極だった。
辛口と言うだけあってやっぱり辛い。結構苦味も強い。全体的に強い。攻撃力高い。味噌でも使ってるんかよってくらい濃くて濃厚でむっちりとした味。

スリランカカレーなんかは混ぜることが醍醐味だが、ここは混ぜずに1品ずつ向き合っていくのが正しそうな気がした。ああ、他のカレーを頼んでいたらどんな世界が広がっていたんだろう。気になって仕方ない。

たまにレーズンを噛むと、そういえば私って外食してたんだったと客観的になれた。

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白山舎
住所：福岡県福岡市早良区小田部6-13-20（姪浜駅より徒歩20分）
営業時間：11:30～15:00 17:30〜21:00
定休日：月曜日