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【初めて着物のすゝめ】素材によるメリット&デメリット①ポリエステル


こんにちは、着物コーディネーターさとです。

あけましておめでとうございます。
本年もたくさんnoteを更新できたらいいな、と思っています。
拙い文章ですが、本年もどうぞよろしくお願い致します。

さてさて、お正月といえば初詣。
着物で初詣をされた方もいらっしゃると思います。
以前、LIMIAさんでお正月の着物の記事を書いていただいたのですが、
その際「レンタル着物は殆どがポリエステル製なので寒い」
とご説明させていただきました。



着物に限らず、服って色々な素材がありますよね。
着物は特に作りがシンプルなので、素材特性が着心地に直結するなぁとよく感じます。

ポリエステル(化繊)や、古着の着物だとウール等もあります。
また、浴衣としても着物としても着られる!と、綿の着物も着物ユーザーには人気だと聞きます。
正絹の着物は、織り方などで生地の特性に差があります。

今回は「着物の素材」に着目して、
メリット・デメリットをまとめてみようと思います。


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①ポリエステル


ポリエステルの着物のメリットはなんと言っても
洗濯機で簡単に洗える事ではないでしょうか?
また、物にもよりますが、
皺になりにくく、乾き易い物が多いので、
自宅で簡単にお手入れして気軽に楽しみたい方にはオススメです。
洗濯機で脱水してもシワになりにくい物が多いと思います。

また、ポリエステルは水分を吸収しづらいので、
小雨程度なら雨の日に着用しても気になりません。
洗濯も簡単ですしね。

液体の汚れにも強いと思います。
(さすがにワインやコーヒーはシミになると思いますが…)
絹の着物はクリーニングに費用がかかるので、
食べこぼしなどが不安!という方も安心かもしれませんね。
自宅で簡単に洗えるって便利で良いです。

ネットショップ等で比較的安価に購入できるのも魅力ですよね。
(ブランド品などは高価です)


デメリットは静電気が発生し易い事でしょうか…
私自身もとても悩まされます。

なんでポリエステルは静電気が発生し易いの?
という方はこちらをどうぞ。
シンプルにまとめられていて分かりやすかったです。

静電気防止スプレーも応急処置に有効ですが、
洋服と同じく、洗濯の際に柔軟剤を使用しても軽減できると思います。

上記の記事でも「ポリエステル着物は寒い」と書いたのですが、
原因はポリエステルの熱伝導率の低さです。
きちんと資料として提示できるサイトが無くて申し訳ないのですが、
ポリエステルは絹や綿と比較すると熱伝導率が大分低いようです。
体温で温まる、等の効果が低いと言えると思います。


以前、夏着物の素材にポリエステルが向いていない、
という記事も書きました。
寒い時期ならインナーやアウターを着て対策も可能だと思うのですが、
夏に着用する場合はちょっと注意が必要だと思います。

また、こちらもポリエステルの素材特性なのですが、
滑り易いのでちょっと着付けが大変です。

また、もう一つのデメリットがサイズ展開。大きすぎるんですよね。

洋服だとMサイズ=9号~11号くらいのサイズだと思うのですが、
ポリエステル着物に関してはMサイズ=13号くらいの体感です。
私個人的には、
表記サイズと実情が合っていないのが不便ですが、
身長が高い方、裄(腕の長さ)が長い方は着易いかもしれません。

また、ポリエステルは発色が良いので、
色柄が派手なのが気になる方もいるかもしれません。
でも、可愛い色柄の着物もありますし、個人の好みだと私は思います。
一概にデメリットとは分類できないので、今回の記事では除外しました。

メリット
・洗える、乾き易い、皺になりにくい=お手入れ面で安心
・水分を吸収しないので汚れに強い
・小雨程度なら雨の日に着用しても大丈夫
・サイズ展開が大きいので、大柄な方も着用できる

デメリット
・静電気が発生し易い
・滑り易いので着付けが難しい
・寒い時期、暑い時期には適していない
・サイズ展開が大きいので小柄な方は不便



私が初めて自分で購入した着物も、
ネットで販売されていたポリエステルの着物でした。
とても気に入っていて、裾が擦り切れるまで着ました。笑

自分の生活の実情に合った物を選ぶのが、やっぱり一番大事です!
このシリーズも、着物ステキだから買ってみたいな、
と思っている方のお役に立てれば幸いです。